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【F1】レッドブル重鎮が“ローソン起用”を「間違いだった」と認める「ユウキは一貫性が無さすぎた。だからこそ、満場一致でローソンを選んだ。しかし...」

THE DIGEST編集部

2025.03.28

角田(右)にレッドブルのシートを譲ることとなったローソン(左)。(C) Getty Images

 F1レッドブルは3月27日、今季からトップチームデビューを果たしたリアム・ローソンに代え、ジュニアチームのレーシングブルズから角田裕毅を昇格することを発表。わずか2戦でローソンの降格を決めたレッドブルの幹部のひとり、ヘルムート・マルコ博士は昨オフに下したローソン昇格の判断が誤りだったと認めた。

【動画】角田裕毅がアンダーカットでアントネッリの前に出るシーン
 マルコ博士は発表前日の現地3月25日、母国オーストリアメディア『OE24』の電話インタビューに対応。ローソンの現段階の評価について「今季ここまでチームにもたらしたものはもちろん少なすぎる(といえる)。強力なセカンドドライバーが必要だ」とコメント。昨オフに角田ではなくローソンを起用するに至ったチームの決断について、以下のように振り返った。

「ユウキは一貫性が無さすぎた。だからこそ、私たちは満場一致でローソンを選んだ。しかしローソンはオーストラリアGP初日から強いプレッシャーにさらされ、パフォーマンスを発揮することができなかった。そして、下降スパイラルに陥ったローソンはボロボロのボクサーのようで、そこから抜け出すのはとても難しかった。その観点からは(ローソンをレッドブルに乗せた判断は)間違いだった」

 また、マルコ博士はレッドブルのマシン「RB21」の扱いづらさについて、「確かに運転が難しい。レーシングブルズのマシンの方が扱いが簡単で、予選で非常に速さを見せている。しかし、レースでは(レーシングブルズのマシンは)レッドブルのマシンに大きく遅れをとっている」との私見を述べた。

構成●THE DIGEST編集部
【動画】角田裕毅が一時5番手に浮上したシーン
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