フィギュアスケートの世界選手権は現地3月28日、米国のボストンで行なわれ、女子シングルは坂本花織が合計217.98点で銀メダルとなり、史上5人目の4連覇はならなかった。金メダルに輝いたのは19歳のアリサ・リウ(米国)で、ショート、フリーともに首位で逃げ切り初制覇。米国勢として19年ぶりとなる表彰台トップに立った。
【動画】「なんてこった!」米国勢19年ぶりの金メダルを手にしたアリサ・リウの実際の映像
かつての“天才少女”が世界最高峰の舞台に帰ってきた。26日に行なわれたショートはノーミスで滑りきり74.58点。首位で折り返したフリーは、日本の坂本と千葉百音が暫定ワンツーで表彰台を確定させたなか、最終滑走で登場した。
緊張感が高まるなか、アリサ・リウは冒頭3つのジャンプを華麗に降りると、リズミカルな曲調に乗りながら軽やかなスケーティングで後半のジャンプをすべて着氷。スピンとステップでも出来栄え点(GOE)でプラスの評価を得た。会場の手拍子も次第に大きくなり、終盤は総立ち状態に。地元の大声援に後押しされ、完璧な演技でフィニッシュすると割れんばかりの大歓声が上がった。
得点はフリー148.39点、ショートとの合計222.97点で頂点に立ち、2006年のキミー・マイズナー以来19年ぶりの世界選手権Vを母国で果たした。
キスアンドクライで受けた優勝インタビューでは「新たな世界女王」と紹介された。「なんてことなの!私が金メダルなんて、マジで意味わかんない」と信じられないと言いながらも、満面の笑みを浮かべて答えた。
表彰式で金メダルを実際に受け取ると、19歳の新女王は国際スケート連盟(ISU)のカメラに向かって、「まだこの場に立っていることが理解できていないわ。正直に言って、優勝できるなんて無理だと思ったの。(実際に金メダルを手にして)とても美しいわ。でも、マジで取れるなんてまったく考えもしなかったのよ」と思わず本音を漏らす場面があった。
19年に米国女子初の4回転ルッツを成功させ、大技トリプルアクセルを着氷したアリサ・リウは全米選手権を当時13歳で制し、“天才少女”と呼ばれた。22年の北京五輪では6位入賞し、同年の世界選手権は銅メダルを獲得。さらなる飛躍が期待されたなか4月に現役引退を電撃発表。氷上から姿を消した。
ところが昨年3月に現役復帰を表明。再びスケート靴をはき、氷上に帰還すると11月に行なわれたNHK杯では4位に入り、復調の兆しをみせていた。競技に本格復帰したばかりのシーズンでの初戴冠にネット上では、「素晴らしい演技」「復帰して1年で世界選手権優勝はスゴイ」「フィギュアの勢力図が変わるかな」「シーズン最後にここまで完成度を上げられるとは...アッパレ」といったカムバックVに称賛が集まった。
構成●THE DIGEST編集部
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