F1レッドブルの角田裕毅は3月30日、ホンダの本社「Honda ウエルカムプラザ青山」の建て替えに伴い行なわれた「グランドフィナーレ~ウエルカムプラザフォーラム~」のトークショーに恩師である道上龍氏と出演。母国日本GPでの念願のトップチームデビューを前に意気込みを語った。
【動画】角田裕毅がアンダーカットでアントネッリの前に出るシーン 冒頭で角田は「まさか日本GPでいきなりレッドブルで走れるとは思ってませんでしたし、ホンダ最終年というものもあって、全てがかみ合って今いい状態でここに立てていると思うので、それは皆さんの応援のおかげ」と訪れた400人のファンに感謝。レッドブル昇格を知らされた際の気持ちとしては「正直に言うと、特に何も思わなかったですね。チームが変わるな(という気持ち)。嬉しいという気持ちはありました」とまさかの回答。以下のようにその心境を振り返った。
「何より、日本GPでいきなり走れるというシチュエーションが現実味がなくて。『おーこれは面白くなるな』と。これ以上のプレッシャーとチャレンジングなシチュエーションって人生でないと思いますし、とてつもなくエキサイティングなレースになるんじゃないかなということしか想像してなくて。色々バタバタ過ぎて嬉しいという気持ちもじっくり感じることがなく、まずはシミュレーターだったりシートフィッティングをして、(レーシングブルズの)エンジニアとかお世話になった人と話して、『こういう状況でレッドブルに上がりました。今までありがとう』っていうことをたくさん話していたんで、意外と落ち着いていました」
この発言に道上氏から「裕毅らしいですよね。ほわーんとしているというわけではないですけど、このタイミングでこういう発表があったっていうことは本人も『やってやろう』という気持ちは持っていると思う」とコメントがあり、その言葉に角田も「もちろん」と思いをこぼした。
その後、今後の活躍に話題が移ると、角田から「期待してください。期待とプレッシャーをいっぱいかけてください」とまさかの発言。司会から以前、角田が「将来の目標は(ミハエル・)シューマッハ選手の歴代の最多チャンピオン記録を塗り替えること」と発言していたことについて言及されると、「野望は同じかもしれないですね。夢の上の野望は今持っている(ルイス・)ハミルトン選手(シューマッハ氏と同じ7度)の記録を塗り替えることが一番の野望ですね」とコメント。直近の目標について以下のように続けた。
「あまり期待値を上げたくないですけど、もちろん鈴鹿で表彰台に乗りたいというのが今の目標です。表彰台とは言いつつそんなに最初から上手くいくとは思ってないのでまずはクルマのことを理解してどんな車なのかFP1から徐々に確かめて、自然と僕が楽しんで乗れるようになったら結果も自ずとついてくると思うので、そこで表彰台がついてくれたら最高かなと思います」
F1キャリア5年目で初のトップチーム昇格を果たした角田。レッドブルデビュー、しかも母国日本でいきなりポディウムに立つことはできるだろうか。角田の言う通り、期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】フェルスタッペンが公開した“ありがとう号”カラーのヘルメット
【動画】角田裕毅がアンダーカットでアントネッリの前に出るシーン 冒頭で角田は「まさか日本GPでいきなりレッドブルで走れるとは思ってませんでしたし、ホンダ最終年というものもあって、全てがかみ合って今いい状態でここに立てていると思うので、それは皆さんの応援のおかげ」と訪れた400人のファンに感謝。レッドブル昇格を知らされた際の気持ちとしては「正直に言うと、特に何も思わなかったですね。チームが変わるな(という気持ち)。嬉しいという気持ちはありました」とまさかの回答。以下のようにその心境を振り返った。
「何より、日本GPでいきなり走れるというシチュエーションが現実味がなくて。『おーこれは面白くなるな』と。これ以上のプレッシャーとチャレンジングなシチュエーションって人生でないと思いますし、とてつもなくエキサイティングなレースになるんじゃないかなということしか想像してなくて。色々バタバタ過ぎて嬉しいという気持ちもじっくり感じることがなく、まずはシミュレーターだったりシートフィッティングをして、(レーシングブルズの)エンジニアとかお世話になった人と話して、『こういう状況でレッドブルに上がりました。今までありがとう』っていうことをたくさん話していたんで、意外と落ち着いていました」
この発言に道上氏から「裕毅らしいですよね。ほわーんとしているというわけではないですけど、このタイミングでこういう発表があったっていうことは本人も『やってやろう』という気持ちは持っていると思う」とコメントがあり、その言葉に角田も「もちろん」と思いをこぼした。
その後、今後の活躍に話題が移ると、角田から「期待してください。期待とプレッシャーをいっぱいかけてください」とまさかの発言。司会から以前、角田が「将来の目標は(ミハエル・)シューマッハ選手の歴代の最多チャンピオン記録を塗り替えること」と発言していたことについて言及されると、「野望は同じかもしれないですね。夢の上の野望は今持っている(ルイス・)ハミルトン選手(シューマッハ氏と同じ7度)の記録を塗り替えることが一番の野望ですね」とコメント。直近の目標について以下のように続けた。
「あまり期待値を上げたくないですけど、もちろん鈴鹿で表彰台に乗りたいというのが今の目標です。表彰台とは言いつつそんなに最初から上手くいくとは思ってないのでまずはクルマのことを理解してどんな車なのかFP1から徐々に確かめて、自然と僕が楽しんで乗れるようになったら結果も自ずとついてくると思うので、そこで表彰台がついてくれたら最高かなと思います」
F1キャリア5年目で初のトップチーム昇格を果たした角田。レッドブルデビュー、しかも母国日本でいきなりポディウムに立つことはできるだろうか。角田の言う通り、期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
【画像】フェルスタッペンが公開した“ありがとう号”カラーのヘルメット