専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅には「信頼性と一貫性の印象がなかった」RBR重鎮が電撃交代の理由明かす「『なぜ最初から角田を選ばなかった』と語る知ったかぶりもいるが...」

THE DIGEST編集部

2025.03.31

早期交代の理由を綴ったマルコ博士。(C)Getty Images

早期交代の理由を綴ったマルコ博士。(C)Getty Images

 F1レッドブルのアドバイザーを務めるヘルムート・マルコ博士は現地3月28日、母国オーストリアの専門メディア『SPEEDWEEK』の定期コラムを更新。今季レッドブルからデビューを果たしたリアム・ローソンをわずか2戦でジュニアチームのレーシングブルズに降格させ、代わりに同チームから角田裕毅を緊急昇格させるに至った背景を説明した。

【動画】角田裕毅がアンダーカットでアントネッリの前に出るシーン
 マルコ博士は今季前半の日本人ドライバーの活躍について「角田は完璧で、予選では非常に速く、レースでは強かったと言えるだろう」と絶賛。「ユウキは最初の2つの週末で印象的なパフォーマンスを見せた。これは2024年シーズン後半のローソンに見られたものだ」と振り返り、以下のようにその成長について綴った。

「もちろん、今では『なぜ最初から角田を選ばなかったのか』と語る知ったかぶりもたくさんいるが、これはユウキのキャリアには浮き沈みが多かったためだ。信頼性と一貫性の印象がなかった。しかし、現在、角田は飛躍的な成長を遂げており、肉体的な準備の面でも本物のドライバーとなっている」

 また、ローソンの成績不振については、開幕戦オーストラリアGPのフリー走行3回目でターボの故障により1周も走れなかったことがきっかけだと指摘し「その瞬間からプレッシャーはさらに大きくなり、ミスが忍び寄った」と回顧。第2戦中国GPでも改善されることはなく、自信をどんどん失っていき、ペースを上げようとするとまたミスを犯すという負のスパイラルに陥ってしまったため、「リアムが完全に自信を失う前に、私たちは行動を起こさなければならなかった」と早期決断の理由を明らかにした。

 加えて、降格が決まった23歳のローソンについては「キャリアは終わってない」と擁護。過去にレッドブルから早期に見切りをつけられたアレックス・アルボン(ウィリアムズ)やピエール・ガスリー(アルピーヌ)がその後、ドライバーとしての地位を確立し、素晴らしいキャリアを歩んでいるとし、「レーシングブルズという、扱いがはるかに簡単で常にポイント争いが期待できるマシンを持つチームで再びドライブする。そして、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)と比較されることもないんだ」と再起に期待した。

構成●THE DIGEST編集部
【画像】フェルスタッペンが公開した“ありがとう号”カラーのヘルメット
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号