フィギュア

鍵山優真が4回転フリップに挑戦、体調不良の佐藤駿は意地のノーミス。日本は暫定3位に盛り返す!【世界フィギュア国別対抗戦】

湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

2025.04.17

男子エースの鍵山は4Fに挑戦した。写真:梅月智史(THE DIGEST写真部)

 世界トップ6か国によるフィギュアスケート最強国を決める世界国別対抗戦(東京体育館)が4月17日に開幕した。大会初日は男子ショートが行なわれ、日本は先日の世界選手権で銅メダルに輝いた鍵山優真が4位(93.73点)、同大会6位の佐藤駿が5位(93.68点)となり、日本は計17ポイントを獲得。アイスダンスリズムダンスが獲得した7ポイントとの合計で24ポイントとなり、現在3位に盛り返している。

 日本男子は佐藤が先陣を切った。公式練習は疲労を考慮してパスした佐藤は演技後、前夜から発熱していたことを告白した。

 冒頭は自身の代名詞である4回転ルッツをあえて封印。4大会ぶりの王座奪還を狙うチームのために構成の難易度を落としたものの、体調不良の中で4回転トウループをクリーンに着氷する。その後はルッツ+トウループの連続3回転、トリプルアクセルをノーミスで滑り切ると、応援席の仲間たちは大きな声援を送った。

 佐藤は「6分間練習はフラ~となったが、本番はしっかり最後までできた。今は本当にほっとしている」と胸をなで下ろし、自分の中でできる限りのベストパフォーマンスを出した。

 一方の鍵山は最初に4回転+3回転の連続トウループで勢いをつけた。2つ目に大会前に公言していた通り大技4回転フリップに挑戦。だが軸がブレてしまい大きく転倒してしまうが、すぐに切り替えてトリプルアクセルを降りた。

 4回転フリップは来季のミラノ・コルティナ五輪を見据えたうえでの挑戦であることを明かした鍵山は「ここでうまくまとめようとしても意味がない。ここで挑戦するからこそ、来シーズンにつながる部分というのがあると思った。6分間練習が悪くても僕は絶対にやってやるという気持ちで臨んでいました。」とその固い決意を述べた。

 アイスダンスリズムダンスで日本は6位(7ポイント)発進だったが、鍵山と佐藤のコンビで2位フランスに3ポイント差に迫る3位につけた。

 このあと女子ショートの結果で大会初日の暫定順位が決まる。
 
▽世界フィギュア国別対抗戦 暫定順位(アイスダンスRD、男子SP終わり)
1位=アメリカ(34点)
2位=フランス(27点)
3位=日本(24点)
4位=イタリア(18点)
5位=カナダ(18点)
6位=ジョージア(14点)

取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)

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