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フェルスタッペンの「0.3秒速く走る」技術は“16億円のマシン開発費”に相当と古巣の元チーム代表「信じられないが、最初から問題ゼロだった」

THE DIGEST編集部

2025.05.02

トスト氏から絶賛を受けたフェルスタッペン。(C) Getty Images

トスト氏から絶賛を受けたフェルスタッペン。(C) Getty Images

 F1レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソ(現レーシングブルズ)の元チーム代表であるフランツ・トスト氏がマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の実力を称賛した。

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 2015年にトロ・ロッソからF1史上最年少デビューを果たしたフェルスタッペンを間近で見ていたトスト氏。フェルスタッペンが「世紀の才能の持ち主」だと気付いたのは、F3の雨のレースで、「他のマシンが駐車しているかのような印象を与えるほど優れていた。ミハエル・シューマッハを思い出させた」と独専門メディア『F1-Insider.com』に明かした。2014年に行なわれたトロ・ロッソでの初めてのF1テストでもフェルスタッペンの適応力に驚かされたという。

「信じられないが、最初からスピードもクルマも問題ゼロだった。通常、新人がF1マシンの持つ極端な加速、ブレーキング減速、コーナーでの遠心力に慣れるには100キロ(の経験)が必要だが、マックスは違った!すぐにマシンと一体化し、全てをコントロール下に置いた。だから私たちは外部からの厳しい批判を受けながらも、2015年にシートを与えた」

 翌年にはレッドブルに昇格、そして数年後には4連覇王者に輝いたフェルスタッペンについて、トスト氏は「他の誰よりも1ラップ0.3秒速く走れる」という点で優位性があると説明した。

 さらにトスト氏は「昨年、マックスはフェラーリGTのレーシングカーでテストを行ない、すぐに他の選手よりも2秒速くなった」とのエピソードを紹介。「マックスはスピード感覚、驚異的な俯瞰力、信じられないほどのマシンコントロールを持っている。そのため、どんなF1マシンでもすぐに使いこなせるはずだ。もちろんその後、自分のドライビングスタイルに最も合うようにマシンを微調整していくだろう」と続けた。

 そしてトスト氏はフェルスタッペンが縮められるという「0.3秒」を1回のマシンアップデートで実現するのは通常不可能であると主張。「偶然奇跡的に(良い)パーツを見つけた場合は別だが、ラップあたり0.3秒速くするには通常、非常に長い時間がかかる。少なくとも1年、1000万ユーロ(約16億円)はかかる」とチームにとってのフェルスタッペンの貴重さを強調した。

構成●THE DIGEST編集部
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