5月2日、バレーボール「大同生命SVリーグ」の女子チャンピオンシップファイナル(2戦先取)のGAME1で、大阪マーヴェラスがNECレッドロケッツ川崎に3対0(25-14、25-10、25-21)で完勝した。崖っぷちに立たされたNEC川崎のエースは試合後、反省しつつ巻き返しを誓った。
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前身のVリーグから3連覇が懸かるNEC川崎が窮地だ。第1セット序盤から大阪に怒とうの8連続得点で大きくリードを奪われる。出鼻を完全にくじかれたNEC川崎は23歳のアウトサイドヒッター・佐藤淑乃にボールを集めるがレフトからのスパイクを195センチの蓑輪幸、191センチのリセ・ファンヘッケ(ベルギー代表)の2枚ブロックに止められた。さらに相手のサーブで崩され攻撃のリズムをつくれないNEC川崎は、結局一度もペースを握れないまま先取されてしまった。
第2セットも大阪の猛攻を防げず、苦しい展開に。NEC川崎は選手交代で流れを変えようとするが、相手エースのファンヘッケに強烈なスパイクを次々にコートに叩き込まれ、大きく点差を広げられた。佐藤のスパイク、ロレイナ(ブラジル代表)のサーブがアウトになるなど突破口を開けないまま、このセットも落とした。
後がなくなったNEC川崎は第3セットのスタートから主将の澤田由佳、ミドルブロッカーの甲萌香、パリ五輪代表の和田由紀子を起用。すると佐藤のスパイクがようやく決まり出し、一時は8対5とリードを保った。それでも、徐々にレギュラーシーズン優勝の大阪に地力を見せつけられ、中盤以降は失速。最後はファンヘッケにスパイクを決められ、ストレート負けを喫した。
佐藤は試合後、「(大阪は)リズム良くやっている印象があって、相手に先手をいかれてしまった。自分たちは1、2セット目が個人個人でプレーしてしまい、声も少なかったですし、アイコンタクトの部分もちょっと少なかった」と敗因を分析した。
自身のプレーについて問われると、「この舞台をすごい楽しみにしていたので、気持ちは前向きというか強気でできていたんですけど...熱くなりすぎたというか、もうちょっと冷静に考えられる部分はあった」と反省。気持ちとプレーが空回りとなり8得点、アタック決定率は20.5%に抑え込まれた点に悔しさをにじませた。
エースとしてチームを長年引っ張った日本代表の古賀紗理那さんがパリ五輪後に現役を引退。憧れの先輩が背負ったナンバー2を引き継いだ今季はレギュラーシーズンで日本人最多の895得点を挙げる大活躍で、チームをファイナルまで導いた。厳しい状況は百も承知。「自分の癖だったり強みという部分は、もう全員が分かっている状態で戦っているので。今までレギュラーラウンドでできるようになった(攻撃の)引き出しを全部しっかり出し切って勝ちたい」と、新エースは逆襲を誓った。
取材・文●湯川泰佑輝(THE DIGEST編集部)
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佐藤は試合後、「(大阪は)リズム良くやっている印象があって、相手に先手をいかれてしまった。自分たちは1、2セット目が個人個人でプレーしてしまい、声も少なかったですし、アイコンタクトの部分もちょっと少なかった」と敗因を分析した。
自身のプレーについて問われると、「この舞台をすごい楽しみにしていたので、気持ちは前向きというか強気でできていたんですけど...熱くなりすぎたというか、もうちょっと冷静に考えられる部分はあった」と反省。気持ちとプレーが空回りとなり8得点、アタック決定率は20.5%に抑え込まれた点に悔しさをにじませた。
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