独紙『Bild』は現地5月4日、「だからこそ、フェルスタッペンは残る」と題した記事を配信。F1レッドブルのアドバイザー、ヘルムート・マルコ博士が現在のチーム状況の厳しさに触れながらも4連覇王者マックス・フェルスタッペンの残留に自信を持っていると伝えた。
【動画】“冷静沈着”ピアストリがフェルスタッペンのオーバーランの間に首位浮上! 昨季3年ぶりにコンストラクターズランキングで首位陥落を経験したレッドブル。フェルスタッペンのドライバーズタイトル4連覇は辛うじて達成できたものの、マシンの戦闘力不足の問題は顕著に。過去2年間の絶対的な強さは失われ、マクラーレンを筆頭とするライバルの躍進を許すシーズンとなった。
その傾向は今季に入っても変わらず。第3戦日本GPこそフェルスタッペンがポールトゥウィンを飾ったものの、そのほかの5戦は全てマクラーレン勢に優勝を奪われ、表彰台も6戦中3戦。マクラーレンに倍以上の差をつけられてコンストラクターズランキング3位という状況だ。
マルコ博士は今季ここまでのチームの戦いぶりを振り返って、「厄介な状況にいる」と評価。「私たちのマシンのウィンドウ(高いパフォーマンスが発揮される作業範囲)は非常に狭い。全てが上手くいけば、日本GPのように速さをもって勝利できるが、わずか1週間後のバーレーンGPのように勝負すらできない場合もある(フェルスタッペンが6位フィニッシュ)。私たちのクルマは福袋のようなものだ」と苦戦の要因がマシンにあると説明し、特にバランスの問題に苦労しているとした。
一方で危機的な状況か、と問われた重鎮は「危機とは少し誇張だ。マクラーレン以外でグランプリを制したのは私たちだけで、最近は調子が上がってきていると忘れてはならない」と回答。さらにレッドブルのマシンが2番目ですらないとの指摘には、「メルセデスとフェラーリにも問題がある。マクラーレンだけが全てのコンディションで優れている」と反論した。
そして、次に話題に上がったのはフェルスタッペンの去就問題。2028年までチームと契約を結んでいる4連覇王者だが、シーズン途中時点で自身のランキングが3位を下回った場合にチームとの契約を解除できる例外条項を発動できると言われている。26年からマシンの新規定が施行される影響で勢力図の変化が予想されるなか、フェルスタッペンが他チームへの移籍を決断するのではないかとの憶測が飛び交っている。
実際に先日、フェルスタッペンの離脱への懸念をこぼしていたマルコ博士。しかし現在そのプレッシャーは感じていないようで、同紙からフェルスタッペンの早期離脱についてコメントを求められると、「確かにそう言ったけど、もう(その心配は)薄れてしまったよ。マックスは忠実で、その後レッドブルへの支持を公にしていた。彼(フェルスタッペン)はここでの自分の仕事に完全に集中している。マックスは26年もレッドブルで参戦し続けると確信している」と残留に自信を覗かせる。
また、アストンマーティンがフェルスタッペンに年俸1億ユーロ(約162億円)を提示するとの一部報道にマルコ博士は、「私も読んだが、それがマックスにとって大きな役割を果たすとは思わない」と断言。「マックスは私たちと一緒にそれほど悪くない額を稼いでいるし、何よりマックスはただ勝ちたいだけなんだ。だからこそ、私たちは最速の車を提供しなければならない。私たちはそれに取り組んでいて、近日中にマシンのアップグレードを導入する予定だ」とあくまでも“勝てる”チームであり続けるのがフェルスタッペン残留の鍵だと強調した。
構成●THE DIGEST編集部
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その傾向は今季に入っても変わらず。第3戦日本GPこそフェルスタッペンがポールトゥウィンを飾ったものの、そのほかの5戦は全てマクラーレン勢に優勝を奪われ、表彰台も6戦中3戦。マクラーレンに倍以上の差をつけられてコンストラクターズランキング3位という状況だ。
マルコ博士は今季ここまでのチームの戦いぶりを振り返って、「厄介な状況にいる」と評価。「私たちのマシンのウィンドウ(高いパフォーマンスが発揮される作業範囲)は非常に狭い。全てが上手くいけば、日本GPのように速さをもって勝利できるが、わずか1週間後のバーレーンGPのように勝負すらできない場合もある(フェルスタッペンが6位フィニッシュ)。私たちのクルマは福袋のようなものだ」と苦戦の要因がマシンにあると説明し、特にバランスの問題に苦労しているとした。
一方で危機的な状況か、と問われた重鎮は「危機とは少し誇張だ。マクラーレン以外でグランプリを制したのは私たちだけで、最近は調子が上がってきていると忘れてはならない」と回答。さらにレッドブルのマシンが2番目ですらないとの指摘には、「メルセデスとフェラーリにも問題がある。マクラーレンだけが全てのコンディションで優れている」と反論した。
そして、次に話題に上がったのはフェルスタッペンの去就問題。2028年までチームと契約を結んでいる4連覇王者だが、シーズン途中時点で自身のランキングが3位を下回った場合にチームとの契約を解除できる例外条項を発動できると言われている。26年からマシンの新規定が施行される影響で勢力図の変化が予想されるなか、フェルスタッペンが他チームへの移籍を決断するのではないかとの憶測が飛び交っている。
実際に先日、フェルスタッペンの離脱への懸念をこぼしていたマルコ博士。しかし現在そのプレッシャーは感じていないようで、同紙からフェルスタッペンの早期離脱についてコメントを求められると、「確かにそう言ったけど、もう(その心配は)薄れてしまったよ。マックスは忠実で、その後レッドブルへの支持を公にしていた。彼(フェルスタッペン)はここでの自分の仕事に完全に集中している。マックスは26年もレッドブルで参戦し続けると確信している」と残留に自信を覗かせる。
また、アストンマーティンがフェルスタッペンに年俸1億ユーロ(約162億円)を提示するとの一部報道にマルコ博士は、「私も読んだが、それがマックスにとって大きな役割を果たすとは思わない」と断言。「マックスは私たちと一緒にそれほど悪くない額を稼いでいるし、何よりマックスはただ勝ちたいだけなんだ。だからこそ、私たちは最速の車を提供しなければならない。私たちはそれに取り組んでいて、近日中にマシンのアップグレードを導入する予定だ」とあくまでも“勝てる”チームであり続けるのがフェルスタッペン残留の鍵だと強調した。
構成●THE DIGEST編集部
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