プロボクシングの世界スーパーバンタム級４団体統一王者・井上尚弥が米ラスベガスでWBA世界同級１位ラモン・カルデナス（米国）との防衛戦に臨み、８回TKOで撃破した。モンスターの４年ぶりとなる凱旋勝利の衝撃は米メディアの間でその反響が止まない。
【画像】衝撃ダウンもTKO勝ちで４度目の王座防衛！ラスベガスでの井上尚弥対カルデナスを厳選ショットで特集！

　２回にまさかのダウンを喫した井上。しかし、３回以降は手数を増やしていきながら主導権を握り、カルデナスに着実にダメージを蓄積させていく。

　そして７回に井上がダウンを奪い返すと、仕留めにかかった８回は強烈な右のアッパーから左のボディを放ち、ロープ際までカルデナスを吹っ飛ばす。防戦一方の挑戦者に対し、絶対王者は雨のようなラッシュで試合を即座に終わらせた。
  　アマゾンの「プライムビデオ」で独占生配信され、日本でも大きな注目が集まった井上のラスベガス決戦。米放送局『ESPN』のスポーツ情報番組『SportsCenter』は井上のハイライト映像について、「なんて戦いなんだ」と驚きのコメントを漏らしており、カルデナスをKOした場面の再生数は今もなお伸び続けている。

　また、別のカットでも話題に上がっている。同局のボクシング専門チャンネル『ESPN Ringside』は井上が一気にギアを上げ、容赦ないパンチを打ったTKO間際の写真を公式SNSにアップした。コーナーを背にしたカルデナスに対し、井上が猛攻を浴びせてレフェリーがたまらずストップした決定的瞬間には、「我々を楽しませてくれる。ナオヤ・イノウエとラモン・カルデナスは週末を締めくくるショーを披露した」と記し、ボクシングの醍醐味を興奮気味に伝えていた。

　井上は勝利後、リング上のインタビューで「めちゃくちゃ楽しかった。（ダウンは）ちょっとなんとも言えないですけど、この大きな会場は僕には合わないのかな」と自虐を交えつつ、充実した表情で振り返った。カルデナスの印象については「映像で見ていたより２、３倍は強く感じた。この試合に人生を懸けて挑んできたと思う」と話し、挑戦者のファイトを称えていた。

構成●THE DIGEST編集部

【動画＆画像】米メディアが興奮した井上尚弥のTKO間際の実際のシーン

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