プロボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥が米ラスベガスでWBA世界同級１位ラモン・カルデナス（米国）との防衛戦に臨み、８回TKO勝ちを収めた。実は試合前、控室で準備していた井上はパリ五輪の日本人金メダリストが大舞台で頬張っていた“焼き菓子”を口に運んでいた。
【動画】井上尚弥が大一番の前に口にした“日本の焼き菓子”

　米ファンも興味津々だった。カルデナスとの一戦を控えていた井上はストレッチや軽く体を動かすなど、試合に向けて準備を進めるなかで栄養補給をしていた。井上は椅子に置かれた箱から左手で取り出し、ひとかけらをパクリと口に運ぶ。食べたのはカステラだった。

　この場面は興行を生中継する米放送局『ESPN』の中継カメラが偶然にもキャッチ。試合まで約3時間15分と余裕があった時間帯でのリラックスした表情だった。

　さらに米興行大手の『Top Rank』社も、このシーンを公式Xに投稿。文面には「ナオヤ・イノウエのロッカールームを初公開します」と綴り、貴重なカットをファンに伝えていた。
  　試合前のカステラといえば、昨年パリ五輪の女子やり投げ決勝で金メダルを獲得した北口榛花が有名だ。３投目を終えた段階で、暫定首位に立っていた北口はフィールドにうつ伏せになって、両肘で上半身を起こして、一口サイズのカステラをもぐもぐ食べる姿が国際映像にキャッチされた。

　美味しそうにカステラを食べる北口の「もぐもぐタイム」は、SNS上で大バズり。「カステラ食べてる北口選手カワイイ」「ゲン担ぎのカステラをこの体制でモグモグはあざとい笑」「もぐもぐ北口さん」「このリラックスぶりが強さの秘密なんかな」など、多くの反響が寄せられた。

　栄養補給に適していると言われるカステラでパワーを補った井上。試合ではカルデナスが放ったカウンター気味の左フックに被弾した場面があったものの、中盤以降は挑戦者を寄せ付けない圧倒的な手数で攻めて、７回にダウンを奪い返す。そして８回に右ストレートでカルデナスをコーナーまで吹っ飛ばし、猛烈なラッシュを浴びせて試合を終わらせた。

構成●THE DIGEST編集部

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