F1は今週末から戦いの舞台を欧州に移すことになる。マクラーレンが圧倒的な速さを見せて早くも5勝を挙げた序盤戦だが、ここからライバルたちが反撃を開始し、勢力構図に変化が起きるかどうかが注目される。
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レッドブルは第3戦でマックス・フェルスタッペンが見事なポール・トゥ・ウィンを飾り、5戦サウジアラビアGP、第6戦マイアミGPでもマクラーレン勢を抑えてポールポジションを獲得するなど、その並外れたドライビングで意地を見せたものの、ドライバーチャンピオンシップでは首位オスカー・ピアストリに32ポイント、コンストラクターズではマクラーレンに141ポイントを離されている状況だ。
スポーツ専門チャンネル『FOX SPORTS』は、今季ここまでの各チームを査定。6戦におけるポールポジション獲得ドライバーとのタイム差の平均が「0.190秒」、このタイム差の改善ぶりが「0.385秒」というレッドブルを、「A~F」のグレードで「C」と評価し、「フェルスタッペン(99ポイント)が、ほぼ独力でチームを支えている。一方、角田裕毅(6ポイント)は、昇格後わずか2戦でポイントを獲得し、ランキング11位につけている」と綴っている。
このオーストリア籍チームの「良い点」としては、「『RB21』は明らかにポテンシャルを秘めた速い車である」ことを挙げ、「フェルスタッペンのポールポジション3回がそれを証明している。日本GPのような特定の状況では、その速さが勝利に繋がり、サウジアラビアGPでもスタートが上手く決まっていれば、もう1勝を加えていてもおかしくなかった」と振り返る。
一方で「問題点」には、そのRB21が「昨季の車同様に扱いづらく予測不可能なまま」であることを挙げ、「チームは昨季終盤に問題を理解したと語っていたが、フェルスタッペンは今季の車にも不満を示しており、ヘルムート・マルコ顧問が彼のチーム離脱を懸念するほどだ。また、セカンドドライバーの起用方針にも疑問を投げかけられ、オフにセルジオ・ペレスを放出し、リアム・ローソンはわずか2戦で降ろしたが、角田も加入後4戦で6ポイント獲得に止まり、フェルスタッペンの63ポイントとは大きな差がある」と指摘する。
「上手くいっているように見せかけているが、開発プログラムのどこに問題があったのか、まだ理解できているとは言い難い」と、レッドブルを厳しく評した同メディアは、ここで問題を解決できなければ、マルコ顧問の懸念通りにフェルスタッペンという替えの利かない最大の武器を失う危険性があり、来季以降に計り知れないダメージをチームにもたらす可能性があると警告している。
なお、同メディアによる他チームのグレードは以下の通りである。マクラーレン=A+、メルセデス=B、フェラーリ=D、ウィリアムズ=B+、ハース=B、アストンマーティン=F、レーシングブルズ=C+、アルピーヌ=D、キックザウバー=E
早いうちに流れを変えたいレッドブル。マルコ顧問はオーストリアのニュース専門メディア『oe24』に対して、今週末のエミリアロマーニャGPで新しいパーツを投入すると語ったが、具体的なことは明かさず、「問題は、それによってマクラーレンに迫れるかどうかということだ。彼らは構造的に非常に優れた、信じられないほど強い車を有している」と、厳しい展望を示した。
英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「もしイモラでのアップデートが期待外れだった場合、レッドブルは次戦のスペインGPに望みを繋ぐことになる。そこでは、マクラーレンの優位性の要因のひとつとされる『フレキシブル・ウイング』の規制強化にFIAが乗り出すからだ」と報じている。
角田にとっても、ここからの3連戦でチームやRB21に適応してきていることを結果で示す必要がある。その1戦目の舞台となるイモラは、彼が最も走り慣れたコースのひとつであり、デビューイヤーではF1の洗礼を浴びた一方で、以降の2シーズンでは好パフォーマンスの末に入賞を飾るなど、相性は良いと言えよう。
そしてレーシングブルズを離れた今なお、彼はイタリア・ファエンツァを拠点としており、今週末は「自宅から通えるグランプリ」となる。「現在のF1のスケジュールでは、自分の気持ちをリセットできるような、落ち着ける家を持つことがとても大切です。今のところ、イタリアはその環境を提供してくれていて、とても快適に過ごせているので、満足しています」と語る角田の「ホームレース」での躍進に期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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レッドブルは第3戦でマックス・フェルスタッペンが見事なポール・トゥ・ウィンを飾り、5戦サウジアラビアGP、第6戦マイアミGPでもマクラーレン勢を抑えてポールポジションを獲得するなど、その並外れたドライビングで意地を見せたものの、ドライバーチャンピオンシップでは首位オスカー・ピアストリに32ポイント、コンストラクターズではマクラーレンに141ポイントを離されている状況だ。
スポーツ専門チャンネル『FOX SPORTS』は、今季ここまでの各チームを査定。6戦におけるポールポジション獲得ドライバーとのタイム差の平均が「0.190秒」、このタイム差の改善ぶりが「0.385秒」というレッドブルを、「A~F」のグレードで「C」と評価し、「フェルスタッペン(99ポイント)が、ほぼ独力でチームを支えている。一方、角田裕毅(6ポイント)は、昇格後わずか2戦でポイントを獲得し、ランキング11位につけている」と綴っている。
このオーストリア籍チームの「良い点」としては、「『RB21』は明らかにポテンシャルを秘めた速い車である」ことを挙げ、「フェルスタッペンのポールポジション3回がそれを証明している。日本GPのような特定の状況では、その速さが勝利に繋がり、サウジアラビアGPでもスタートが上手く決まっていれば、もう1勝を加えていてもおかしくなかった」と振り返る。
一方で「問題点」には、そのRB21が「昨季の車同様に扱いづらく予測不可能なまま」であることを挙げ、「チームは昨季終盤に問題を理解したと語っていたが、フェルスタッペンは今季の車にも不満を示しており、ヘルムート・マルコ顧問が彼のチーム離脱を懸念するほどだ。また、セカンドドライバーの起用方針にも疑問を投げかけられ、オフにセルジオ・ペレスを放出し、リアム・ローソンはわずか2戦で降ろしたが、角田も加入後4戦で6ポイント獲得に止まり、フェルスタッペンの63ポイントとは大きな差がある」と指摘する。
「上手くいっているように見せかけているが、開発プログラムのどこに問題があったのか、まだ理解できているとは言い難い」と、レッドブルを厳しく評した同メディアは、ここで問題を解決できなければ、マルコ顧問の懸念通りにフェルスタッペンという替えの利かない最大の武器を失う危険性があり、来季以降に計り知れないダメージをチームにもたらす可能性があると警告している。
なお、同メディアによる他チームのグレードは以下の通りである。マクラーレン=A+、メルセデス=B、フェラーリ=D、ウィリアムズ=B+、ハース=B、アストンマーティン=F、レーシングブルズ=C+、アルピーヌ=D、キックザウバー=E
早いうちに流れを変えたいレッドブル。マルコ顧問はオーストリアのニュース専門メディア『oe24』に対して、今週末のエミリアロマーニャGPで新しいパーツを投入すると語ったが、具体的なことは明かさず、「問題は、それによってマクラーレンに迫れるかどうかということだ。彼らは構造的に非常に優れた、信じられないほど強い車を有している」と、厳しい展望を示した。
英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「もしイモラでのアップデートが期待外れだった場合、レッドブルは次戦のスペインGPに望みを繋ぐことになる。そこでは、マクラーレンの優位性の要因のひとつとされる『フレキシブル・ウイング』の規制強化にFIAが乗り出すからだ」と報じている。
角田にとっても、ここからの3連戦でチームやRB21に適応してきていることを結果で示す必要がある。その1戦目の舞台となるイモラは、彼が最も走り慣れたコースのひとつであり、デビューイヤーではF1の洗礼を浴びた一方で、以降の2シーズンでは好パフォーマンスの末に入賞を飾るなど、相性は良いと言えよう。
そしてレーシングブルズを離れた今なお、彼はイタリア・ファエンツァを拠点としており、今週末は「自宅から通えるグランプリ」となる。「現在のF1のスケジュールでは、自分の気持ちをリセットできるような、落ち着ける家を持つことがとても大切です。今のところ、イタリアはその環境を提供してくれていて、とても快適に過ごせているので、満足しています」と語る角田の「ホームレース」での躍進に期待したい。
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