電気自動車(EV)レースの世界選手権「フォーミュラE」の第9戦東京E-PRIXの予選が5月18日、東京ビッグサイト周辺の特設コースで行なわれた。
ポールポジションに輝いたのはオリバー・ローランド(ニッサン)。昨季からこれまで3戦行なわれている東京E-PRIX全てで1番グリッドと驚異的な速さを見せている。
【画像】最高峰のEVレースが今年も東京で開催! フォーミュラE「東京E-Prix」出場選手&マシンを一挙に紹介! 終日雨に見舞われた前日の第8戦は、コンディション不良により予選が実施できず。朝のフリー走行2回目のタイム順によってスターティンググリッドが決定するイレギュラーな事態となっていた。
迎えた第9戦の予選グループA、各車最後のアタックに入ろうとしていた残り3分にミッチ・エヴァンス(ジャガー)がクラッシュ。レイアウト変更で今季からより高速コーナーとなったターン16でウォールにヒットし、リアタイヤが外れるほどのクラッシュとなり赤旗が提示された。
時間が無いなかでの再開となったため、各車急いでアタックに入る。1位通過は再開前にもトップタイムを出していたルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ)。ノーマン・ナトー(ニッサン)、ローランドと日本チーム勢がトップ3に入り、ジャン=エリック・ベルニュ(DSペンスキー)が4位で最後の1枠を勝ち取った。
グループBでもチェッカー後にニコ・ミューラー(アンドレッティ)がシケイン入り口で縁石に乗りすぎて壁に接触しイエローフラッグが出たものの、各車のタイムへの大きな影響はなし。パスカル・ヴェアライン(ポルシェ)がトップ。前日2番グリッドだったエドアルド・モルタラ(マヒンドラ)が2位、3位にダン・ティクタム(クプラ)が入った。また、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)はサム・バード(マクラーレン)と同タイムだったものの、先にタイムを出していたため、4位で突破を決めた。
1対1のタイムアタックで勝敗を決める準々決勝、グループA2位ー3位の対決はニッサン同士のデュエルに。序盤はナトーがリードを取っていたものの、ミューラーと同じくターン10から11にかけてミスがあり、ローランドに敗北した。
グループA1位ディ・グラッシと4位ベルニュの対決は両者抜きつ抜かれつの大接戦。チェッカーを受けた時点ではリードを許していたベルニュだったが、ディ・グラッシがターン16で犯したミスの影響か、最終的には0.075秒差で制した。
グループBは3位ティクタムが2位モルタラに勝利、ポルシェ同士の対決となった1位ー4位のデュエルは、1位ヴェアラインがダ・コスタを下して準決勝進出を決めた。
グループAのトップを決める準決勝はベルニュに0.595の大差をつけたローランドの勝利。グループBはティクタムが1分12秒028の好タイムで自身初ポールに向けて決勝に進出を決めた。
決勝戦は、今季圧倒的な速さを見せるローランドに好調ティクタムが挑むという注目の構図となったものの、まさかの幕切れに。中盤までティクタムが0.411秒と大きくリードを取っていたが、ターン15でアウト側のウォールにマシンをぶつけてスローダウン。ローランドにポールポジションを譲る結果となってしまった。
ドライバーランキング首位独走中のローランドはこれでさらに3ポイントを獲得。同日朝のフリー走行ではデュエルス想定(350kWのパワーモード)での周回を重ねなかったというローランドは予選後のインタビューで「ポールは想像していなかった。夢のようだ」と驚きを口にし、ポールポジション獲得を噛み締めていた。
取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)
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時間が無いなかでの再開となったため、各車急いでアタックに入る。1位通過は再開前にもトップタイムを出していたルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ)。ノーマン・ナトー(ニッサン)、ローランドと日本チーム勢がトップ3に入り、ジャン=エリック・ベルニュ(DSペンスキー)が4位で最後の1枠を勝ち取った。
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1対1のタイムアタックで勝敗を決める準々決勝、グループA2位ー3位の対決はニッサン同士のデュエルに。序盤はナトーがリードを取っていたものの、ミューラーと同じくターン10から11にかけてミスがあり、ローランドに敗北した。
グループA1位ディ・グラッシと4位ベルニュの対決は両者抜きつ抜かれつの大接戦。チェッカーを受けた時点ではリードを許していたベルニュだったが、ディ・グラッシがターン16で犯したミスの影響か、最終的には0.075秒差で制した。
グループBは3位ティクタムが2位モルタラに勝利、ポルシェ同士の対決となった1位ー4位のデュエルは、1位ヴェアラインがダ・コスタを下して準決勝進出を決めた。
グループAのトップを決める準決勝はベルニュに0.595の大差をつけたローランドの勝利。グループBはティクタムが1分12秒028の好タイムで自身初ポールに向けて決勝に進出を決めた。
決勝戦は、今季圧倒的な速さを見せるローランドに好調ティクタムが挑むという注目の構図となったものの、まさかの幕切れに。中盤までティクタムが0.411秒と大きくリードを取っていたが、ターン15でアウト側のウォールにマシンをぶつけてスローダウン。ローランドにポールポジションを譲る結果となってしまった。
ドライバーランキング首位独走中のローランドはこれでさらに3ポイントを獲得。同日朝のフリー走行ではデュエルス想定(350kWのパワーモード)での周回を重ねなかったというローランドは予選後のインタビューで「ポールは想像していなかった。夢のようだ」と驚きを口にし、ポールポジション獲得を噛み締めていた。
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