電気自動車(EV)レースの世界選手権「フォーミュラE」の第9戦東京E-PRIXの決勝レースが5月18日、東京ビッグサイト周辺の特設コースで行なわれた。
優勝はオリバー・ローランド(ニッサン)。東京E-PRIXが始まった昨季から2連続ポールポジションを獲得しながらいずれも2位フィニッシュに終わっていたニッサンのエースがついにチームのホーム大会でポールトゥウィンを飾った。
【画像】最高峰のEVレースが今年も東京で開催! フォーミュラE「東京E-Prix」出場選手&マシンを一挙に紹介! 予選でクラッシュしたミッチ・エヴァンス(ジャガー)はマシン修復が間に合わず決勝を欠場。21台でのレースとなった。
各車慎重な走りだしとなったため、比較的クリーンなスタートとなった第9戦。大半のドライバーがアタックモード(通常より50kW高い出力を一定時間得られるモード)を2~4分使うなか、ポールスタートのオリバー・ローランド(ニッサン)は8分間を丸々残したまま4位に留まった。
12周目には、現在ドライバーランキング2位アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)がフルコースイエロー時の減速が遅れたため前方車に追突。マシンにダメージがあったためリタイヤを余儀なくされた。
17周目にローランドは2分間のアタックモードを使用。前方のニック・キャシディ(ジャガー)もアタックモードを使用しているタイミングだったため、ポジションアップは1つのみだった。
しかし残り11周、2度目のアタックモード6分間に入ったローランド。翌周に前方の複数台がアクティベーションゾーン(アタックモードを使用するために通過するエリア)を通過した間に一気に2位浮上。そしてアタックモード残り10秒ほどで2位パスカル・ヴェアライン(ポルシェ)をウォール際スレスレにマシンをねじ込んでかわしついにトップ復帰を果たした。
そして29周目に4位テイラー・バーナード(マクラーレン)が5位エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)に接触されてクラッシュしたためセーフティカー出動。ファイナルラップ直前でレース再開となったものの、ローランドが逃げ切った。
2位はヴェアラインが守ったほか、フロントローからのスタートだったダン・ティクダム(クプラ)が参戦57戦で初表彰台に輝いた。
そのほか、前日ピットクローズ時のピットイン失格処分を受けたジェイク・デニス(アンドレッティ)が14番グリッドからアタックモードを活用し4番手までジャンプアップ。6位スタートのルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ)も5位フィニッシュでヤマハ初凱旋を好成績で終えた。
取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)
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12周目には、現在ドライバーランキング2位アントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(ポルシェ)がフルコースイエロー時の減速が遅れたため前方車に追突。マシンにダメージがあったためリタイヤを余儀なくされた。
17周目にローランドは2分間のアタックモードを使用。前方のニック・キャシディ(ジャガー)もアタックモードを使用しているタイミングだったため、ポジションアップは1つのみだった。
しかし残り11周、2度目のアタックモード6分間に入ったローランド。翌周に前方の複数台がアクティベーションゾーン(アタックモードを使用するために通過するエリア)を通過した間に一気に2位浮上。そしてアタックモード残り10秒ほどで2位パスカル・ヴェアライン(ポルシェ)をウォール際スレスレにマシンをねじ込んでかわしついにトップ復帰を果たした。
そして29周目に4位テイラー・バーナード(マクラーレン)が5位エドアルド・モルタラ(マヒンドラ)に接触されてクラッシュしたためセーフティカー出動。ファイナルラップ直前でレース再開となったものの、ローランドが逃げ切った。
2位はヴェアラインが守ったほか、フロントローからのスタートだったダン・ティクダム(クプラ)が参戦57戦で初表彰台に輝いた。
そのほか、前日ピットクローズ時のピットイン失格処分を受けたジェイク・デニス(アンドレッティ)が14番グリッドからアタックモードを活用し4番手までジャンプアップ。6位スタートのルーカス・ディ・グラッシ(ローラ・ヤマハ)も5位フィニッシュでヤマハ初凱旋を好成績で終えた。
取材・文●谷健生(THE DIGEST編集部)
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