5月25日、牝馬クラシックの二冠目となるオークス(GⅠ、東京・芝2400m)が行なわれる。
NHKマイルカップ、ヴィクトリアマイルと、2週続けて週末の天候に気を揉んだが、今週もまた崩れると見られている。いささかうんざりしてしまうが、23日時点での予報は、24日の夕方から降り始め、レース当日の夕方まで降り続けるとのこと。降雨量は少なくないとみられ、馬場状態は『重』、場合によっては『不良』まで悪化するのではないか。
【動画】オークスに臨む精鋭18頭の参考レース
となると、桜花賞の1600mから2400mへと一気に800m延長となるうえに、馬場状態が悪化するとなれば、そうしたタフな条件を乗り越えていけるフィジカルとメンタルが必要になってくるので、「距離延長に耐えるタフさ」「豊かなスタミナ」「道悪馬場を苦にしない」。この3点を実績と血統面から評価し、本稿の期待馬をピックアップしてみよう。
まず評価の俎上に載せたいのは、オークスでの好走確率がとても高い桜花賞(GⅠ)出走馬。なかでも1着のエンブロイダリー(牝3歳/美浦・森一誠厩舎)、2着のアルマヴェローチェ(牝3歳/栗東・上村洋行厩舎)の2頭である。
エンブロイダリーが桜花賞で見せた馬群を縫うように抜けてきての差し切り勝ちは”マジックマン”こと、ジョアン・モレイラ騎手らしい実にアクロバティックなものであった。逆に言えば、モレイラ以外の騎手であの魔法をかけることが可能なのか、魔法は二度起こるのか、という疑問さえ浮かぶほど最高の内容だったと思うのだ。それは、今回の鞍上にクリストフ・ルメール騎手をもってしても、ということである。
そして、血統面からもかなり疑問が残る。今年の3歳が初年度産駒となる父アドマイヤマーズは、祖父(父の父)がスプリンター、マイラーを多く送り出しているダイワメジャーの仔。自身はマイルGⅠを3勝している典型的なマイラーで、距離延長はプラスにはならないタイプだっただけに、1800m戦での圧勝はあるものの、エンブロイダリーも2400mで強気になれるものではないと見る。
道悪をこなせるタイプではあるだろうが、適性のベースとなる点に複数の懸念材料があるため、エンブロイダリーは思い切って「押さえ」までに評価を控えておく。
NHKマイルカップ、ヴィクトリアマイルと、2週続けて週末の天候に気を揉んだが、今週もまた崩れると見られている。いささかうんざりしてしまうが、23日時点での予報は、24日の夕方から降り始め、レース当日の夕方まで降り続けるとのこと。降雨量は少なくないとみられ、馬場状態は『重』、場合によっては『不良』まで悪化するのではないか。
【動画】オークスに臨む精鋭18頭の参考レース
となると、桜花賞の1600mから2400mへと一気に800m延長となるうえに、馬場状態が悪化するとなれば、そうしたタフな条件を乗り越えていけるフィジカルとメンタルが必要になってくるので、「距離延長に耐えるタフさ」「豊かなスタミナ」「道悪馬場を苦にしない」。この3点を実績と血統面から評価し、本稿の期待馬をピックアップしてみよう。
まず評価の俎上に載せたいのは、オークスでの好走確率がとても高い桜花賞(GⅠ)出走馬。なかでも1着のエンブロイダリー(牝3歳/美浦・森一誠厩舎)、2着のアルマヴェローチェ(牝3歳/栗東・上村洋行厩舎)の2頭である。
エンブロイダリーが桜花賞で見せた馬群を縫うように抜けてきての差し切り勝ちは”マジックマン”こと、ジョアン・モレイラ騎手らしい実にアクロバティックなものであった。逆に言えば、モレイラ以外の騎手であの魔法をかけることが可能なのか、魔法は二度起こるのか、という疑問さえ浮かぶほど最高の内容だったと思うのだ。それは、今回の鞍上にクリストフ・ルメール騎手をもってしても、ということである。
そして、血統面からもかなり疑問が残る。今年の3歳が初年度産駒となる父アドマイヤマーズは、祖父(父の父)がスプリンター、マイラーを多く送り出しているダイワメジャーの仔。自身はマイルGⅠを3勝している典型的なマイラーで、距離延長はプラスにはならないタイプだっただけに、1800m戦での圧勝はあるものの、エンブロイダリーも2400mで強気になれるものではないと見る。
道悪をこなせるタイプではあるだろうが、適性のベースとなる点に複数の懸念材料があるため、エンブロイダリーは思い切って「押さえ」までに評価を控えておく。