5月4日、長距離路線の王者決定戦である春の天皇賞(GⅠ、京都・芝3200m)が行なわれ、単勝1番人気のヘデントール(牡4歳/美浦・木村哲也厩舎)が、6番人気のビザンチンドリーム(牡4歳/栗東・坂口智康厩舎)との叩き合いを制して優勝。GⅠ初制覇を成し遂げた。
【動画】ヘデントールが悲願のGⅠ戴冠を果たした瞬間
3着には4番人気のショウナンラプンタ(牡4歳/栗東・高野友和厩舎)が健闘。4着には2番人気のサンライズアース(牡4歳/栗東・石坂公一厩舎)が、5着には8番人気のマイネルエンペラー(牡5歳/栗東・清水久詞厩舎)がそれぞれ入り、一昨年の覇者で3番人気に支持されたジャスティンパレス(牡6歳/栗東・杉山晴紀厩舎)は掲示板を外す6着に敗れた。
1~4着までを占めた4歳馬の勢いと、ダミアン・レーン、アンドレアシュ・シュタルケ、武豊という名手たちの卓越した手綱さばきが強く印象に残る一戦となった。
レースはジャンカズマ(牡7歳/美浦・西田雄一郎厩舎)が先手を取ると、マイネルエンペラーとサンライズアースがそれに続き、ヘデントールとショウナンラプンタは中団を追走。ゲートを出遅れたジャスティンパレスは後方に構え、ビザンチンドリームはさらにその後ろの14番手付近を進んだ。
ペースは1000mの通過ラップが60秒7とかなり速かったが、中団は通常通りにやや緩む。そして2周目の向正面でジャスティンパレスが馬群の外を通って一気に先行集団に並びかけ、それにつられるようにして全体のペースが徐々に上がっていく。マイネルエンペラーが先頭に替わり、サンライズアース、ショウナンラプンタ、ジャスティンパレス、ヘデントールが前目に押し寄せて直線へ向く。
切れ味では分が悪いショウナンラプンタが早めに仕掛けて出るが、ヘデントールがそれに襲い掛かって先頭を奪う。そして後方から一気に脚を伸ばしてきたビザンチンドリームが外から急襲して2頭による激しい叩き合いになるが、ヘデントールがわずかにアタマ差先着。類稀な勝負根性を発揮してビッグタイトルをものにした。
ヘデントールは父ルーラーシップ、母コルコバード(父ステイゴールド)という長距離適性に長けた配合。3歳の春はクラシック路線に乗れなかったが、秋には菊花賞(GⅠ)に参戦し、後方から追い込んでアーバンシックの2着に食い込んでいた。今年は始動戦のダイヤモンドステークス(GⅢ、東京・芝3400m)で2着に4馬身差を付ける圧勝で飾り、その勢いを駆って一気に長距離路線の頂点へと駆け上がった。
3歳の春までは追い込み脚質だったが、夏場に先行・差しの走りを覚えてから自在性を獲得。今回も行きたい馬たちの後ろのポケットという絶好のポジションに収まり、終いはステイヤーらしい粘りで大魚を引き寄せた。もちろんそこにレーン騎手のレースの流れを読む力も働いたことは言うまでもない。
【動画】ヘデントールが悲願のGⅠ戴冠を果たした瞬間
3着には4番人気のショウナンラプンタ(牡4歳/栗東・高野友和厩舎)が健闘。4着には2番人気のサンライズアース(牡4歳/栗東・石坂公一厩舎)が、5着には8番人気のマイネルエンペラー(牡5歳/栗東・清水久詞厩舎)がそれぞれ入り、一昨年の覇者で3番人気に支持されたジャスティンパレス(牡6歳/栗東・杉山晴紀厩舎)は掲示板を外す6着に敗れた。
1~4着までを占めた4歳馬の勢いと、ダミアン・レーン、アンドレアシュ・シュタルケ、武豊という名手たちの卓越した手綱さばきが強く印象に残る一戦となった。
レースはジャンカズマ(牡7歳/美浦・西田雄一郎厩舎)が先手を取ると、マイネルエンペラーとサンライズアースがそれに続き、ヘデントールとショウナンラプンタは中団を追走。ゲートを出遅れたジャスティンパレスは後方に構え、ビザンチンドリームはさらにその後ろの14番手付近を進んだ。
ペースは1000mの通過ラップが60秒7とかなり速かったが、中団は通常通りにやや緩む。そして2周目の向正面でジャスティンパレスが馬群の外を通って一気に先行集団に並びかけ、それにつられるようにして全体のペースが徐々に上がっていく。マイネルエンペラーが先頭に替わり、サンライズアース、ショウナンラプンタ、ジャスティンパレス、ヘデントールが前目に押し寄せて直線へ向く。
切れ味では分が悪いショウナンラプンタが早めに仕掛けて出るが、ヘデントールがそれに襲い掛かって先頭を奪う。そして後方から一気に脚を伸ばしてきたビザンチンドリームが外から急襲して2頭による激しい叩き合いになるが、ヘデントールがわずかにアタマ差先着。類稀な勝負根性を発揮してビッグタイトルをものにした。
ヘデントールは父ルーラーシップ、母コルコバード(父ステイゴールド)という長距離適性に長けた配合。3歳の春はクラシック路線に乗れなかったが、秋には菊花賞(GⅠ)に参戦し、後方から追い込んでアーバンシックの2着に食い込んでいた。今年は始動戦のダイヤモンドステークス(GⅢ、東京・芝3400m)で2着に4馬身差を付ける圧勝で飾り、その勢いを駆って一気に長距離路線の頂点へと駆け上がった。
3歳の春までは追い込み脚質だったが、夏場に先行・差しの走りを覚えてから自在性を獲得。今回も行きたい馬たちの後ろのポケットという絶好のポジションに収まり、終いはステイヤーらしい粘りで大魚を引き寄せた。もちろんそこにレーン騎手のレースの流れを読む力も働いたことは言うまでもない。
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