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「2週続きの非常に厳しい週末」「大惨事」“何も起こらず”モナコGP17位の角田裕毅に専門メディアは厳しい評価…「ますます袋小路に迷い込んでいる」

THE DIGEST編集部

2025.05.26

モナコGPで17位に終わった角田。(C) Getty Images

 F1第8戦のモナコ・グランプリは5月25日に決勝が行なわれ、12番グリッドからスタートしたレッドブルの角田裕毅はトップから2周遅れの17位で伝統のレースを終えている。

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 予選でQ2敗退を喫し、苦しい展開となることが予想される中で、今季より義務化された2ストップを利用して状況の挽回を狙った角田は、スタートで順位を落とした後、序盤のヴァーチャルセーフティーカー(VSC)発動とともに真っ先にタイヤ交換を敢行したが、その後はほぼ何も起こらないレースで、最後まで"隊列"の中での走行を強いられ、終盤の2度目のピットストップで17番手に下がることとなった。

 決勝終了後、彼は「全体的にフラストレーションの溜まる週末になりましたが、今日は他にやれることはあまりありませんでした。予選でもっと良いポジションにつけられなかった僕の責任です。昨日自分自身を苦しめただけでなく、チームにも貢献できませんでした。あれだけ予選で後ろになったら、レースで何か大きなことが起こることを期待することはできないし、その状況を自ら作り出してしまいました」と、予選での失敗を改めて反省し、以下のようにレースを振り返っている(F1公式サイト『F1.com』より)。

「ピエール(・ガスリー/アルピーヌ)が追突してきたこと以外、ほとんど何も起こりませんでした。多くのトラフィックに詰まり、今までで一番長いレースのように感じました。モナコは、ただ前の車の後ろを走行するだけだったり、単独走行になったりすると、本当に面白くないコースです。前の車に引っかかると自分のリズムが作れません」

「イモラでの問題がモナコにあまり影響を与えたとは感じておらず、ペースは良かったし、フリー走行3回目とQ1でも良い感触がありましたが、まとめ上げられませんでした。次の週末は全てを上手くやれるようにしたいし、全体的にもっと改善する必要があります」

 なお、9周目にトンネルを出たところで背後からガスリーに接触された場面について、メディアのインタビューで「ダメージがあったかは分かりませんが、問題はありませんでした。(状態が)良かったとは言えないものの、なんとか全周回を終えられたということで、幸いにもたいしたことはなかったようです」と語っている(フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』より)。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、「ユウキには(長くスティントを引っ張ってレースをリードしたチームメイトのマックス・フェルスタッペンとは)逆の戦略を取り、1周目にピットインさせた。最初はそれが大きな効果をもたらしそうに見えたが、その後は全体的に極端なスローペースとなり、戦略の駆け引きが始まったことで、状況が変わってしまった」と、"賭け"が当たらなかったことを明かした。
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「ダメージを負ったにもかかわらず、完走できたのは立派だった」「ユウキの大惨事」