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「黒旗以外に選択肢はない」フェルスタッペンの“愚行”に元F1王者苦言。10秒ペナルティは「非常に寛大な判断」

THE DIGEST編集部

2025.06.02

ラッセルとの衝突で10秒のタイムペナルティが加算されたフェルスタッペン。(C) Getty Imaegs

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は現地6月1日、スペインGPのレース終盤でジョージ・ラッセル(メルセデス)と接触し、10秒のタイムペナルティを科された。この判断をめぐり、英専門局『Sky F1』の解説員を務めるニコ・ロズベルグ氏からは「黒旗以外に選択肢はない」と厳しい見解を示されている。

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 レース終盤、セーフティカー導入後の再開時、フェルスタッペンはターン1でのバトルでコースオフし、ラッセルの前で復帰。チームからポジション返還の指示を受けたフェルスタッペンはターン5で一度譲る仕草を見せたものの、ラッセルのいる右側に寄って、接触を起こした。

 この行為に激しい怒りを示したロズベルグ氏は「恐ろしい。良くない、良くない、良くない。これは本当に悪質だ」と同局の番組内で厳しく非難。「彼(フェルスタッペン)は黒旗を受けるべきだ。(自身の)ポイントを証明するためだけにラッセルに故意にぶつかった」と断じた。

 また、同氏は「彼は完全に突っ込んでいる。黒旗を出すべきだ。それ以外に選択肢はない」と主張を重ねつつも、「しかし最初の件ではマックスが正しかった。チームがマックスに反対したため、彼の怒りが頂点に達した」とチームの対応にも言及した。

 結局、フェルスタッペンには10秒のタイムペナルティを科されたが、ロズベルグ氏は「これは私の観点からは非常に寛大な処分だ」と不満を示した。このペナルティによりフェルスタッペンは最終的に10位まで順位を落とし、わずか1ポイントしか獲得できなかったため、ロズベルグ氏は「マックスは多くの選手権ポイントを失った」と締めくくった。

 さらにレース後にはペナルティポイント3が与えられたフェルスタッペン。これで累積11ポイントであり、出場停止まで1ポイントとリーチがかかってしまった。

構成●THE DIGEST編集部

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