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食と体調管理

「あわてず、あせらず、あきらめず」アテネ五輪金メダリスト・柴田亜衣が夢に向かって積み重ねた努力と日々を支えた食習慣

矢内由美子

2025.07.01

写真:GettyImages

写真:GettyImages

 アスリートへのインタビューを通し、明日への一歩を応援する「Do My Best, Go!」。今回は水泳の日本代表としてアテネオリンピックの女子800m自由形で金メダルを獲得した柴田亜衣さんに、現役時代の貴重な経験やエピソード、年齢を問わずスポーツを頑張って楽しむ方々へのアドバイスなどを語ってくれた。

―はじめに、水泳をはじめたきっかけを教えてください。

 水泳好きの母がほぼ毎日泳ぎに行っていたので、その影響で3歳の時から3つ上の姉と一緒に私も通うようになりました。母は今でも週に5、6日ぐらい泳いでいます。

―子どもの頃はどのような環境で水泳をされていたのでしょうか?

 小学2年生の時に福岡から徳島に引っ越しをして、家の近くのスイミングスクールで高校3年生までずっと泳いでいました。最初は育成コースで、5年生から選手コース。その頃から姉と一緒に朝練習にも行くようになりました。朝は4時半前に起きて軽く食べてプールへ行き、5時から7時まで2時間練習。戻って朝ご飯を食べてすぐ学校に行き、放課後は夕方5時半から7時半まで2時間泳いでいましたね。
 
―オリンピック出場を目標にするようになったのはいつ頃ですか。

 私が小学校4年生の時に、岩崎恭子さんがバルセロナオリンピック女子200m平泳ぎで金メダルを獲り、それを見てオリンピックに行ってみたいという夢を持ちました。本気で目指したいと思ったのは鹿屋体育大学3年生だった2003年に世界選手権に出た時です。

 そこで一緒に出場していた北島康介さんが世界新記録を出して金メダルを獲る姿や、他の選手がメダルに輝く姿を見て、「予選落ちしている自分は何をしているんだろう。せっかく日本代表になったのに、私は世界と勝負する目標を持っていなかった」と悔しく思い、世界の人と勝負する場として目指したのがアテネオリンピックでした。

―2003年世界選手権の後からアテネオリンピックに向けては、どのような変化がありましたか。

 鹿屋体育大学の水泳部はシーズンの始まりに目標の大会やタイムを提出して、先生と1対1でミーティングをします。指導してくれた田中孝夫先生は過去にもオリンピック選手を育てた経験があり、私は田中先生から「今のままでは行けないよ。オリンピックに行けるように練習量や質を上げるけど、ついてこられるのか?」と問われました。「覚悟はあります」と伝えて、その後は毎朝2時間の朝練習を、自分だけ30分延長して行うようになりました。

―目標として提出したタイムを超えたのはいつでしたか?

 400mはアテネの日本代表選考会で超えることができてびっくりしましたね。標準記録が4分10秒だったので、目標タイムを4分9秒くらいにしていたのですが、選考会では4分7秒が出せました。大会前に行ったアメリカの高地合宿で、平地と変わらないメニューを午前と午後に2時間半ずつ泳いだのが成果となって現れました。
 

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