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「才能をこんなに早く奪わないで」F1ハジャー昇格は“時期尚早”とレーシングブルズCEOがジョーク交えて主張「手錠をかけるしかない!」

THE DIGEST編集部

2025.06.11

ハジャー(右)のレッドブル昇格の噂にユーモアを交えて私見を明かしたバイエルCEO(左)。(C)Getty Imaegs

 F1レーシングブルズのピーター・バイエルCEOは、順調なデビューシーズンを過ごしているアイザック・ハジャー(レーシングブルズ)のレッドブル昇格について、"時期尚早だ"と冗談交じりに語った。

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 各方面からハジャーの昇格を推す声が出ている現状について、バイエルCEOは「お願いだから、この才能をこんなに早く奪わないでくれ」(スイス日刊紙『Blick』より)と残留を願い、早くもエース級の活躍を続けている新人への信頼を表した。

 ただ、この発言の真意はチーム力の維持だけでなく、弱冠二十歳のハジャー自身の将来のため、という意味も含んでいるようだ。バイエルCEOは続けて「2026年末までに、彼(ハジャー)はこのビジネスの全体像を掴めるようになっているはずだ。それまでは、彼に手錠をかけるしかないんだ!」と昇格後の活躍のためにも今のチームで十分な経験値を獲得すべき、との"親心"も見せた。

 レッドブル顧問のヘルムート・マルコ博士が「ハジャーは大きなサプライズ。どこに行っても素晴らしいパフォーマンスを発揮している」(英専門メディア『PlanetF1』より)と話しているように、フランス人ルーキーに対するトップチームの評価は決して低くない。

 一方、特例でF1スーパーライセンスを取得したレッドブル育成の17歳アービッド・リンドブラッドにチームが期待を寄せているのも事実であり、そういったライバルの存在が経験の浅いハジャーにとって大きなプレッシャーとなる可能性もある。

 かつての支配力が失われ、潮目を迎えているレッドブル・グループのなかで、ハジャーはこの先どのようなキャリアを歩んでいくのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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