６月15日、上半期の総決算となる宝塚記念（ＧⅠ、阪神・2200ｍ）が行なわれ、終始マイペースで逃げた単勝７番人気のメイショウタバル（牡４歳／栗東・石橋守厩舎）が、１番人気のベラジオオペラ（牡５歳／栗東・上村洋行厩舎）を突き放して優勝。ＧⅠ初勝利を挙げ、石橋守調教師にも初のＧⅠタイトルをプレゼントした。鞍上の武豊騎手は自らが持つ本レースの最多優勝記録を『５』に、最年長優勝記録を『56年３か月』にそれぞれ更新した。
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　３着には一昨年の春の天皇賞馬で、10番人気のジャスティンパレス（牡６歳／栗東・杉山晴紀厩舎）が健闘。一方、２番人気に推された紅一点のレガレイラ（牝４歳／美浦・木村哲也厩舎）は中団のまま伸びを欠いて11着に敗れ、３番人気のロードデルレイ（牡５歳／栗東・中内田充正厩舎）は後方から位置を押し上げるにとどまって８着に終わった。
  　前進気勢が強すぎるため成績が安定しない癖のある逃げ馬が、歴戦の名手による繊細にして華麗なエスコートを受けて会心の勝利を挙げた。

　前日から振り募った雨のため、重馬場でのスタートとなった阪神の芝コースは、雨が上がってから状態は回復。第７レースから稍重にコンディションが変わってメインの宝塚記念を迎えることになった。