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【サーフィン】世界ランク3位の五十嵐カノア、CT第9戦でブラジルの難波を攻めるも9位敗退...米サーファーに逆転許す

THE DIGEST編集部

2025.06.27

CT第9戦で五十嵐カノアは惜しくも9位敗退となった。(C)World Surf League

 サーフィンの東京五輪銀メダリスト・五十嵐カノアは現地6月26日、ブラジルのリオデジャネイロ州サクアレマ(プライア・デ・イタウナ)で開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)第9戦『VIVO Rio Pro』に出場。ラウンド16でコール・ハウシュマン(アメリカ)に敗れ、全体9位で敗退となった。
【動画】五十嵐カノアがリオで披露したライディング!

 序盤はプライオリティ(優先権)を長く保持し、じっくりとセット(一定の間隔でまとまって入ってくる波)を待つ姿勢を見せた五十嵐。17分を切ったタイミングでレフトの大きなセットが入ってくると、すぐさまテイクオフし、シャープなトップターンを一発で決め、きっちりとリップに当て込むスナップを披露した。

 五十嵐は単発ながらもキレのあるターンで審判団にアピールし、同試合トップスコアの5点をマーク。WSL公式ライブ中継での解説者も「ワンターンだけですが、十分評価されそうです。エリートレベルのサーフィンを見るのは本当に楽しい」と称賛した。

 また同解説者は続けて、この日のコンディションについて「平坦な波ですね。でも時々こういうパンケーキみたいな波がごちそうに変わるんです」と、ユニークな表現でコメント。ただエグれた大きな波に乗り高得点を狙うだけでなく、さまざまな波で試行錯誤し、トライすることも大切だということを解説していたようだ。
 
 その説明通り、五十嵐も波のセクションでランプを見つけると、テールを蹴り出してエアを試みるチャレンジを見せて1.43ポイントを獲得。このトライに同解説者は即反応を示し、「ほら、カノアがランプを見つけてテールを蹴り出した! 空中で吹っ飛ばされたけど、あのトライは拍手ものです」と興奮気味に絶賛した。

 しかし、残り9分を切ったタイミングでハウシュマンが連続技を披露し、このヒートで最高得点の8.67ポイントをスコアして逆転。その後、終盤に五十嵐は再びプライオリティを持ち波を待つが、逆転できるほどの波はやってこなかった。

 最終的に五十嵐は8.54ポイント、ハウシュマンは9.84ポイントでフィニッシュ。五十嵐は惜しくも1.30ポイント差で敗北を喫した。

 今季は2度の準優勝を挙げるなど好調をキープする五十嵐。残り2戦でどこまで順位を上げられるのか、目の離せない戦いが続く。

 なお、五十嵐はここまで計3万9710ポイントを獲得。WSL世界ランキングは日本人最上位の3位をキープしている。

◇ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)
第1戦 ハワイ・パイプライン 9位(3320ポイント)
第2戦 UAE・アブダビ 5位(4745ポイント)
第3戦 ポルトガル・ペニシェ 9位(3320ポイント)
第4戦 エルサルバドル・プンタロカ 17位(1330ポイント)
第5戦 オーストラリア・ベルズビーチ 2位(7800ポイント)
第6戦 オーストラリア・ゴールドコースト 3位(6085ポイント)
第7戦 オーストラリア・マーガレット・リバー 9位(3320ポイント)
第8戦 アメリカ・カリフォルニア 2位(7800ポイント)
第9戦 ブラジル・リオデジャネイロ 9位(3320ポイント)

構成●THE DIGEST編集部

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