サーフィンの東京五輪銀メダリスト・五十嵐カノアは現地6月26日、ブラジルのリオデジャネイロ州サクアレマ(プライア・デ・イタウナ)で開催されたワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)第9戦『VIVO Rio Pro』に出場。ラウンド16でコール・ハウシュマン(アメリカ)に敗れ、全体9位で敗退となった。
【動画】五十嵐カノアがリオで披露したライディング!
序盤はプライオリティ(優先権)を長く保持し、じっくりとセット(一定の間隔でまとまって入ってくる波)を待つ姿勢を見せた五十嵐。17分を切ったタイミングでレフトの大きなセットが入ってくると、すぐさまテイクオフし、シャープなトップターンを一発で決め、きっちりとリップに当て込むスナップを披露した。
五十嵐は単発ながらもキレのあるターンで審判団にアピールし、同試合トップスコアの5点をマーク。WSL公式ライブ中継での解説者も「ワンターンだけですが、十分評価されそうです。エリートレベルのサーフィンを見るのは本当に楽しい」と称賛した。
また同解説者は続けて、この日のコンディションについて「平坦な波ですね。でも時々こういうパンケーキみたいな波がごちそうに変わるんです」と、ユニークな表現でコメント。ただエグれた大きな波に乗り高得点を狙うだけでなく、さまざまな波で試行錯誤し、トライすることも大切だということを解説していたようだ。
その説明通り、五十嵐も波のセクションでランプを見つけると、テールを蹴り出してエアを試みるチャレンジを見せて1.43ポイントを獲得。このトライに同解説者は即反応を示し、「ほら、カノアがランプを見つけてテールを蹴り出した! 空中で吹っ飛ばされたけど、あのトライは拍手ものです」と興奮気味に絶賛した。
しかし、残り9分を切ったタイミングでハウシュマンが連続技を披露し、このヒートで最高得点の8.67ポイントをスコアして逆転。その後、終盤に五十嵐は再びプライオリティを持ち波を待つが、逆転できるほどの波はやってこなかった。
最終的に五十嵐は8.54ポイント、ハウシュマンは9.84ポイントでフィニッシュ。五十嵐は惜しくも1.30ポイント差で敗北を喫した。
今季は2度の準優勝を挙げるなど好調をキープする五十嵐。残り2戦でどこまで順位を上げられるのか、目の離せない戦いが続く。
なお、五十嵐はここまで計3万9710ポイントを獲得。WSL世界ランキングは日本人最上位の3位をキープしている。
◇ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)
第1戦 ハワイ・パイプライン 9位(3320ポイント)
第2戦 UAE・アブダビ 5位(4745ポイント)
第3戦 ポルトガル・ペニシェ 9位(3320ポイント)
第4戦 エルサルバドル・プンタロカ 17位(1330ポイント)
第5戦 オーストラリア・ベルズビーチ 2位(7800ポイント)
第6戦 オーストラリア・ゴールドコースト 3位(6085ポイント)
第7戦 オーストラリア・マーガレット・リバー 9位(3320ポイント)
第8戦 アメリカ・カリフォルニア 2位(7800ポイント)
第9戦 ブラジル・リオデジャネイロ 9位(3320ポイント)
構成●THE DIGEST編集部
【画像】シュミット、ギュネシュ、ロザマリア、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介!
【動画】五十嵐カノアがリオで披露したライディング!
序盤はプライオリティ(優先権)を長く保持し、じっくりとセット(一定の間隔でまとまって入ってくる波)を待つ姿勢を見せた五十嵐。17分を切ったタイミングでレフトの大きなセットが入ってくると、すぐさまテイクオフし、シャープなトップターンを一発で決め、きっちりとリップに当て込むスナップを披露した。
五十嵐は単発ながらもキレのあるターンで審判団にアピールし、同試合トップスコアの5点をマーク。WSL公式ライブ中継での解説者も「ワンターンだけですが、十分評価されそうです。エリートレベルのサーフィンを見るのは本当に楽しい」と称賛した。
また同解説者は続けて、この日のコンディションについて「平坦な波ですね。でも時々こういうパンケーキみたいな波がごちそうに変わるんです」と、ユニークな表現でコメント。ただエグれた大きな波に乗り高得点を狙うだけでなく、さまざまな波で試行錯誤し、トライすることも大切だということを解説していたようだ。
その説明通り、五十嵐も波のセクションでランプを見つけると、テールを蹴り出してエアを試みるチャレンジを見せて1.43ポイントを獲得。このトライに同解説者は即反応を示し、「ほら、カノアがランプを見つけてテールを蹴り出した! 空中で吹っ飛ばされたけど、あのトライは拍手ものです」と興奮気味に絶賛した。
しかし、残り9分を切ったタイミングでハウシュマンが連続技を披露し、このヒートで最高得点の8.67ポイントをスコアして逆転。その後、終盤に五十嵐は再びプライオリティを持ち波を待つが、逆転できるほどの波はやってこなかった。
最終的に五十嵐は8.54ポイント、ハウシュマンは9.84ポイントでフィニッシュ。五十嵐は惜しくも1.30ポイント差で敗北を喫した。
今季は2度の準優勝を挙げるなど好調をキープする五十嵐。残り2戦でどこまで順位を上げられるのか、目の離せない戦いが続く。
なお、五十嵐はここまで計3万9710ポイントを獲得。WSL世界ランキングは日本人最上位の3位をキープしている。
◇ワールド・サーフ・リーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)
第1戦 ハワイ・パイプライン 9位(3320ポイント)
第2戦 UAE・アブダビ 5位(4745ポイント)
第3戦 ポルトガル・ペニシェ 9位(3320ポイント)
第4戦 エルサルバドル・プンタロカ 17位(1330ポイント)
第5戦 オーストラリア・ベルズビーチ 2位(7800ポイント)
第6戦 オーストラリア・ゴールドコースト 3位(6085ポイント)
第7戦 オーストラリア・マーガレット・リバー 9位(3320ポイント)
第8戦 アメリカ・カリフォルニア 2位(7800ポイント)
第9戦 ブラジル・リオデジャネイロ 9位(3320ポイント)
構成●THE DIGEST編集部
【画像】シュミット、ギュネシュ、ロザマリア、古賀紗理那…パリ五輪に華を添える美女アスリートを一挙紹介!
関連記事
- 【サーフィン】昨季休養の世界王者2度を誇るトレドはタイトルを奪還できるのか? 米専門誌が指摘「この男より速く“Sharp Eye”を走らせた人はいるか?」
- 【サーフィン】五十嵐カノアが世界ランク3位浮上...残り3戦で栄冠に挑む。第8戦のライディングに称賛の嵐「昨年のイガラシとは明らかにスピードが違う」
- 「サーファーが罰金や投獄の対象」香港の神童、将来はスイスから五輪出場? “サーフィン禁止令”の強化を地元紙が憂慮「有望なスターを失うのは残念」
- 「彼が出てきて、グワッと変わった」サーフィン五十嵐カノアを日本代表ヘッドコーチ大野修聖が大絶賛「コンペティションサーフィンは間違いなく彼が変えた!」
- 「不思議な写真」サーフィン・ブラジル代表メディーナ、激写された“歓喜のポーズ”が話題「バグみたい」「空を歩いてる」【パリ五輪】