モータースポーツ専門メディア『CRASH』は現地６月29日、F1オーストリアGPで16位フィニッシュとなった角田裕毅（レッドブル）のコメントを紹介。日本人ドライバーが現在の苦戦に向き合っている様子を紹介した。

【画像】モデルや女優ら大物がズラリ…パドックを彩るF1ドライバーの“美しき妻や恋人たち”に注目！ 　18番手スタートから完走車で最下位の16位フィニッシュとなった角田は「正直に言って、ペース自体が非常に悪い。僕が目指す水準から完全に外れている」とペース不足を訴えた。さらに「まるで初めてF1を走った時みたいなレースペースだ！デルタ（目標値との差分）もそんな感じなんだ！」と苦戦ぶりを表現した。

　加えてより問題を深刻にしているのは、解決の糸口が見つかっていない点のようだ。「今のところ、原因を見つけるのは本当に難しい。データを確認するつもりだが、マックス（・フェルスタッペン）と比べて、何が間違っているのか見当もつかない」と厳しい現状を明かした角田。シーズン序盤のレーシングブルズでの好調ぶりを振り返り、以下のように心境を吐露した。

「自分のやり方が完全に間違っているなんて信じ難いけど、ライバルとのペース差が大きい。（中略）シーズン序盤には別のマシンで好調なレースをしたんだ。同じ（F1の）マシンだから、原因を突き止めなければならない。もしかしたら、別のアプローチ、別の視点を見つける必要があるかもしれない」

　前日の予選後にはQ1敗退となりながらも「自信を持って（セッションに）臨めることに満足している。アプローチと進歩に関しては、正しい方向に進んでいると確信している」と前向きだった角田。今回のレースを経て、その自信に陰りが見え始めてしまったようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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