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「常にフィールドで最遅」角田の深刻な“ペース不足”に英メディア辛口評価「ペナルティなくても最下位」。本人も「本来出るべき速度より遅かった」

THE DIGEST編集部

2025.07.07

レースペースに苦しんだ角田。2戦連続で完走した車のなかで最下位となってしまった。(C)Getty Images

 F1レッドブルの角田裕毅は現地7月6日、第12戦イギリスGPを11番グリッドからスタートし完走した車のなかで最下位の15位でチェッカーフラッグを受けた。このパフォーマンスに専門メディアからは「入賞できそうになかった」と厳しい評価が下った。

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 英専門メディア『The Race』は、「イギリスGPの勝者と敗者」と題した記事内で角田を「敗者」に選出。「予選結果(11番グリッド獲得)が日曜日のユウキ・ツノダの好調さの基盤になるかもしれないという考えは、雨によってすぐに洗い流されてしまった」とタイヤ交換のタイミングや戦略の差で入賞圏内から遠ざかってしまったレース序盤を振り返り、以下のように続けた。

「ツノダ自身は、(雨の)コンディションに『自信があった』と語っただけに不可解だ。彼のレースには救いようがない。オリバー・ベアマン(ハース)とのペナルティを招いたインシデントの責任も認めたが、(中略)それがなかったとしても彼は最下位に終わっていただろう」

 同メディアが、いずれにしろ「最下位に終わっていただろう」と主張する理由はペース不足だ。「スリック(晴れ用)タイヤでもインターミディエイト(小雨用)タイヤでも、彼のペースは氷河のように遅く、常にフィールドで最遅だった」とその苦戦ぶりを綴る。

 角田自身もレース後のコメントで「ロングランではなぜかひどいデグラデーションが起きてしまった」とタイヤの消耗によるペース不足を指摘。「ダウンフォース量も影響しているかもしれないが、それだけではなく本来出るべき速度よりも遅かった」と語り、より根本的な問題である可能性を示唆した。

 前戦オーストリアGPでもロングランのペースに苦しみ、完走車で最下位となっていた角田。次戦ベルギーGPまでの3週間でチームとどこまで改善できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部

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