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フィギュア

「なんてスマート!」「まさに女王」紀平梨花、ミスを挽回する超絶リカバリに称賛の声

THE DIGEST編集部

2020.02.08

四大陸選手権2連覇となった紀平。 (C) Getty Images

四大陸選手権2連覇となった紀平。 (C) Getty Images

 2月8日、韓国・ソウルで開催されているフィギュアスケート『四大陸選手権2020』が3日目を迎えた。

 この日は女子フリーが行なわれ、SPで首位に立った日本の紀平梨花が総合で首位に立ち、2連覇を達成。アメリカのブレイデル・テネル、開催地である韓国のユ・ヨンに10点以上の差をつけて優勝を決めた。

 最終滑走者となった紀平は、挑戦したいと掲げていた4回転サルコーを3回転に変更して手堅く着氷。だが、次に予定されている得意のトリプルアクセルが、まさかのシングルアクセルになり、予定していたコンビネーションジャンプがシングルになってしまうというハプニングに襲われる。

 直前に滑っていたユ・ヨンがほぼノーミスで演技を終えて首位に立っていたことから、このままではあわや首位陥落かと思われたが、紀平は冷静だった。

 その後、ショートプログラムで成功させた3回転ルッツ、トリプルアクセル+2回転トゥループのコンビネーションを難なく着氷すると、後半ではジャンプの構成を変更。1本目を3回転フリップ+3回転トゥループ+2回転トゥループの3連続ジャンプ、次に3回転フリップ+3回転トゥループのコンビネーションジャンプに変更、そして最後に3回転ループと怒涛のジャンプ攻勢で巻き返し、自らのミスを取り返した。
 
 この判断には、フィギュアの名物記者ジャッキー・ウォン氏も脱帽。「ゴールドにふさわしい滑り」と称賛を惜しまない。

 結果、紀平のフリーは151・16点をマーク。総合の232・34点は自身にとって今シーズンベストのスコアだ。

 17歳とは思えないほど氷上で冷静さを欠かさなかった紀平に対しては、海外のフィギュアファンからはこのようなコメントが残されている。

「なんてスマートなの」
「これはまさに女王の滑り」
「リカの滑りはいつだって教本のよう。素晴らしい」
「メンタリティーの強さがすさまじい」
「最初ハラハラしてしまったけれど、無駄な心配だった」
「ほかにはないハイクオリティーなスケートだ。大好き」

 女子シングルのフィギュアスケーターとして、日本人初の四大陸選手権連覇を叶えた紀平。今回も封印した4回転サルコーは、今後どのように取り入れ、3月の世界選手権に向かうのだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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