バレーボール

女子バレー界“期待の新星”は島根県出身の21歳。日本代表初選出の北窓絢音が目指す理想像と国際舞台で得た収穫【ネーションズリーグ】

大田更紗(THE DIGEST編集部)

2025.07.12

元日本代表の木村沙織さんに憧れているという北窓。写真:金子拓弥(THE DIGEST写真部)

 7月10日、バレーボールネーションズリーグ(VNL)女子の予選ラウンド第3週・第2戦(千葉ポートアリーナ)が行なわれ、日本代表は韓国にセットカウント3-0(25-21、27-25、25-22)で勝利し、通算8勝2敗とした。
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 試合前に他会場の結果により、ポーランドで開催されるファイナルラウンド進出が決まった日本。この日、フェルハト・アクバシュ監督はキャプテンの石川真佑をスタメンから外し、普段控えに回っている若手選手たちを積極的に起用した。

 そのなかでも、とりわけ指揮官の期待に応えたのはアウトサイドヒッターの北窓絢音だ。今年、日本代表に初選出された島根県松江市出身の21歳は第1セット終盤、21-18とリードした場面で秋本美空に代わって途中出場すると、183センチの長身を活かした攻撃で相手を翻弄。最後にレフトから決定打を放ち、このセットを日本が先取した。
 
「ちょっと不安はあったんですけど、『打つしかない』と思って...。決められて良かった」

 試合後のインタビューでそう語った北窓は、第3セットでも存在感を発揮する。16-20とビハインドの場面でコートに入ると、サーブで相手守備を乱して7連続得点に繋げ、逆転に成功。一気に流れを引き寄せた日本がそのまま3セットを連取し、ストレート勝ちを収めた。

 北窓が目指すのは、チームメイトから「安心してもらえるような選手」だという。アウトサイドヒッターはレギュラー争いが激しいポジションであるため、途中出場が多くなっているが、「自分の仕事を頑張ろうという気持ちでいた。結果を残せて良かった」と若手がアピールする場であったこの試合において、自分の役割を全うした。

 さらに、国際舞台での経験を通じて「ちょっとずつ『これが通用するのか』と自分のものになってきている。少しずつ自信がついてきた」と実感。VNLは最後まで熾烈な戦いが続くが、「『北窓でいきたい』と思ってもらえるように頑張りたい」とレギュラー定着を狙う。

取材・文●大田更紗(THE DIGEST編集部)

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