スペインのF1専門サイト『F1i.com』の採点も「４」と低かった。「またしても不運と不十分な戦略が重なり、獲得できそうに見えたポイントを逃してしまった。日本人ドライバーはレース前半ではトップ10にしっかりと位置していたが、早すぎるピットストップに加えて、その後のローソンとの接触によって貴重なタイムを失い、ポイント圏内に復帰する可能性を潰してしまった」と、“不運”を強調する寸評となった。

　単独最低採点「4.5」を与えたインドのスポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「チームメイトが優勝しているのに、自身はポイントすら獲得できないのは、その働きぶりを非常に悪く映し出すものだ。イタリアでの週末は、日本人ドライバーにとって確実に警鐘を鳴らすものであり、レッドブルはすでにハジャーに注目している」と、結果を残せない角田の去就にも言及している。
  　最後に英国のモータースポーツ専門サイト『THE RACE』のランキングでは、実際の順位を下回る「16位」の低評価。同メディアは予選について「フェルスタッペンとのスピード差をコンマ２秒程度だと感じていた。しかし、オリバー・ベアマン（ハース）を0.013秒差で上回って進んだQ３では、トウを得られなかった影響で、チームメイトより0.5秒も遅れる結果となった。もっとも、フェルスタッペンもトウを利用していたわけではなかったが...」と指摘した後、レース内容を次のように厳しく総括した。

「ピット戦略で先行したローソンを追い抜く必要があったが、そこがレースの分岐点となった。ターン１でローソンをかわした直後、ターン２前で反撃を受けた際に彼（ローソン）を締め付けてしまった。行き場がなくなったレーシングブルズのマシンは、（角田のマシンである）『RB21』に大きくペースが落ちるほどのダメージを負わせてしまった。そこからはもう、再びポイント圏に戻れる気配はなかった。ツノダは自ら招いたダメージによって、不安定ながらも見えていた進歩を台無しにした」

　またも厳しい週末となってしまった角田。日本人ドライバーの苦闘は続く。

構成●THE DIGEST編集部

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