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【現地取材】ペルージャ石川祐希の同僚が激白した感動の日本遠征 母国での凱旋試合で感じた背番号14の“違和感”「ユウキはいつもよりシリアスだったかも」

佳子S.バディアーリ

2025.10.20

新体制でのお披露目会に出席する石川。写真:佳子S.バディアーリ

新体制でのお披露目会に出席する石川。写真:佳子S.バディアーリ

 元チュニジア代表のOPワシム・ベンタラや世界選手権連覇のイタリア代表ミドルブロッカー(MB)ロベルト・ルッソら、ほぼ全ての選手が、「人気のすごさは知っていたけど、想像を超えるレベルだったよ」「イタリアにいる時とまったく変わらず、いつものユウキだった」と口をそろえた。けれど、ミラノ時代を含め2022-23シーズンから4季に渡り石川とプレーするアルゼンチン代表主将、MBアグスティン・ロセルには、少し違って見えたようだ。

「ユウキはいつもよりシリアスだったかも。日本は母国だし、あれほどたくさんの人々から視線を向けられていたら気が張るのも仕方ないさ。テレビや新聞・雑誌の取材、他にもコート外での仕事が山のようで、あの忙しさには驚かされた。もっと一緒に出かける時間を持てたら良かったなぁ」

 そして、石川本人は、ペルージャの面々との日本遠征をこう振り返った。

「非常に楽しかったです。もうちょっとゆっくりできたら良かったかなとは思う部分もありますけど、僕自身もいい経験になって充実した時間を過ごせました」

 主力選手が直前合流になるなど難しいチーム状況ではあったが、親善試合は2戦2勝。ポジティブな内容で終えたことをこのように評価した。

「イタリア出発前にチームとして合わせる時間が僅かだったんですが、いい戦い方はできた。お互いを分かっている去年からのメンバーが多いので、少なからずそれが良い内容へつながったと思います」
 
 リーグ開幕2週間前というハードスケジュールのなか負担となり得た日本遠征だが、その間にチームの結束がアップしたように見えた。

「それは僕も感じています。来日前はチーム全員で練習する時間がほとんどなくて、おのずと一緒にいる時間はそれ以下になりますから。そろって日本へ行くことができてたくさん楽しめたことが、チームビルディングに役立ったと思います」

 クラブ初の試みでもあった今回の日本遠征が、チームに好影響を与えたことを喜んでいる様子だった。

 最後に取材した元ウクライナ代表OHオレフ・プロトニツキは、日本でも背番号14の謙虚さが変わることはなかったと話す一方、「僕といる時はそうでもないけどねぇ」と言って大笑い。石川が「昨季の後半から距離が近くなって、とても仲良くしています」と明かした相棒は、「“ユウキ”がもっとイタリアンなキャラになるスイッチを入れるのは、僕というか...僕らにまかせて!」とウインクをして胸を叩いた。

 チーム一丸となり、開幕ダッシュを飾れるか。石川祐希のペルージャ・第2シーズンが間もなく幕を開ける。

取材・文●佳子S.バディアーリ

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