迎えた最終セットは両者譲らず接戦のままコートチェンジ。ところが、9-9からOPダルランにタイムアウトを挟んで3連続エースを許してしまう。11-13と窮地に追い込まれた場面で投入された石川がレフト攻撃で相手の初回マッチポイントを阻止するも、次のプレーでMBヴィテッリのクイックがコートに突き刺さり試合終了。ペルージャは今季初黒星を喫して勝点1を手にするに留まった。
石川は8得点(アタックのみ)を記録。繰り上げ開催の最終節を含め消化試合が1つ多いペルージャの順位は暫定首位。最終節を除いて試合数を揃えた場合は、勝点(14)と勝利数(5勝1敗)で並び得失セット率で上回るヴェローナに首位の座を明け渡して後続2位となっている。
昨季のペルージャは、ヴェローナに敗れたコッパイタリア準決勝から3連敗に見舞われた時期にテンポの速い攻撃の導入へと舵を切った。「前シーズンの過ちは二度と繰り返さない」と繰り返し発言しているアンジェロ・ロレンツェッティ監督は、それを継続して今季へ臨むと決断。ここまでの7試合で、セッターとのコンビネーションで試行錯誤が続いた昨季から精度は格段にアップしており、石川が当時のインタビューで「適応に最も労している」と明かしていたベンタラの好パフォーマンスがそれを物語っている。
新加入の若手セッター、ブライアン・アルジラゴスが度肝を抜かれたという高速テンポ。それを誰よりも知る背番号14に今、感じている手応えは? と筆者が尋ねるとこのような返答が返ってきた。
「今日は1本チャンスボールから速いセットを打った時に、相手のブロックが見えずにネットのギリギリに、これくらいしか手が出てないところに当たってシャットされてしまったので、、、」と第3セットにケイタのサーブをAパスで上げ、好機を作った自身のレセプションを得点に変えられなかった一打を、手振りを交えて自省した。
続けて、「そういうリスクもあるなっていうことは考えなければいけないですけど、まぁ悪くはないかなっていうか、いい形ではまっていると思います」としっかり前を向き、手応えを口にしている。
ロレンツェッティ監督は試合後のクラブ公式インタビューで、「負けたことは決して肯定できないが、内容はよかった。選手たちは丁寧なプレーに徹している。このような戦い方を継続していくことが大切だ。改善すべき昨季からの課題がいくつかあるのは確かだが、総評としては厳に戒めるほどネガティブな点はない」とチームのパフォーマンスを評価。その表情や口調に落胆や焦りの色はなく、むしろ今後のシーズンへ向けて好感触を得られた試合と捉えているようだ。
ペルージャは次戦のレギュラーシーズン前半7節(日本時間11月24日午前2時開始予定)で、3位イタス・トレンティーノとのアウェー戦に挑む。
石川は1週間を準備に充てて迎える昨季リーグ王者との一戦へ、「またレベルの高い試合になると思うのでしっかりと切り替えたい。こういう試合を勝っていくために日々練習しているので、まずはこの1週間しっかり練習して臨みたいです」と、力強く抱負を語ってくれた。
取材・文●佳子S.バディアーリ
【動画】石川祐希が8得点、ヴェローナ戦のダイジェスト映像
石川は8得点(アタックのみ)を記録。繰り上げ開催の最終節を含め消化試合が1つ多いペルージャの順位は暫定首位。最終節を除いて試合数を揃えた場合は、勝点(14)と勝利数(5勝1敗)で並び得失セット率で上回るヴェローナに首位の座を明け渡して後続2位となっている。
昨季のペルージャは、ヴェローナに敗れたコッパイタリア準決勝から3連敗に見舞われた時期にテンポの速い攻撃の導入へと舵を切った。「前シーズンの過ちは二度と繰り返さない」と繰り返し発言しているアンジェロ・ロレンツェッティ監督は、それを継続して今季へ臨むと決断。ここまでの7試合で、セッターとのコンビネーションで試行錯誤が続いた昨季から精度は格段にアップしており、石川が当時のインタビューで「適応に最も労している」と明かしていたベンタラの好パフォーマンスがそれを物語っている。
新加入の若手セッター、ブライアン・アルジラゴスが度肝を抜かれたという高速テンポ。それを誰よりも知る背番号14に今、感じている手応えは? と筆者が尋ねるとこのような返答が返ってきた。
「今日は1本チャンスボールから速いセットを打った時に、相手のブロックが見えずにネットのギリギリに、これくらいしか手が出てないところに当たってシャットされてしまったので、、、」と第3セットにケイタのサーブをAパスで上げ、好機を作った自身のレセプションを得点に変えられなかった一打を、手振りを交えて自省した。
続けて、「そういうリスクもあるなっていうことは考えなければいけないですけど、まぁ悪くはないかなっていうか、いい形ではまっていると思います」としっかり前を向き、手応えを口にしている。
ロレンツェッティ監督は試合後のクラブ公式インタビューで、「負けたことは決して肯定できないが、内容はよかった。選手たちは丁寧なプレーに徹している。このような戦い方を継続していくことが大切だ。改善すべき昨季からの課題がいくつかあるのは確かだが、総評としては厳に戒めるほどネガティブな点はない」とチームのパフォーマンスを評価。その表情や口調に落胆や焦りの色はなく、むしろ今後のシーズンへ向けて好感触を得られた試合と捉えているようだ。
ペルージャは次戦のレギュラーシーズン前半7節(日本時間11月24日午前2時開始予定)で、3位イタス・トレンティーノとのアウェー戦に挑む。
石川は1週間を準備に充てて迎える昨季リーグ王者との一戦へ、「またレベルの高い試合になると思うのでしっかりと切り替えたい。こういう試合を勝っていくために日々練習しているので、まずはこの1週間しっかり練習して臨みたいです」と、力強く抱負を語ってくれた。
取材・文●佳子S.バディアーリ
【動画】石川祐希が8得点、ヴェローナ戦のダイジェスト映像
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