各国専門メディアの報道を見ると、フランスのモータースポーツ専門サイト『NEXTGEN-AUTO』は「来季のシートを失った角田は今、レースへと気持ちを切り替えており、自身がフェルスタッペンを助けるためだけに存在すると認めている。2021年最終戦でセルジオ・ペレスがルイス・ハミルトン（当時メルセデス）相手に行なったように、ハードタイヤで非常に長い最初のスティントを走り、マクラーレン勢を減速させる役割を担う可能性も考えられる」と、決勝での戦略についても見解を示している。
  　そしてイタリアの自動車専門サイト『MOTORIONLINE』は、「日本人ドライバーは、最後のプラクティスでのインシデントのために、古いフロアで予選に臨んだにもかかわらず、重要な役割を果たし、フェルスタッペンのための戦略的な駒としても動いた。Q３では、チームメイトの最初のアタックでトウを与えるため、まさに適切なタイミングで適切な位置にいた」と振り返り、決勝での角田の働きにも期待を寄せた。

「最終的にフェルスタッペンは、自力でポールポジションを獲得したが、これもまた、レッドブルが何ひとつ偶然には任せないチームであることを示している。戦略はもう予選の段階から始まっており、それはレースでも続いていく。フェルスタッペンにはポジションこそ遠く離れているものの３台の味方（角田とレーシングブルズ勢）がいるため、世界タイトルの望みはまだ大きい。ユウキにとっては最後のレースとなるが、彼はチームを見捨てない。彼の最優先事項はフェルスタッペンなのだ」

構成●THE DIGEST編集部

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