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ゴルフ

4歳からはじまったゴルフ人生。ムードメーカー後藤未有が進む「プロテスト失敗→米女子ツアー」への道【プラチナ世代の歩み】

山西英希

2020.06.15

「プロテストを最終から受けることができるので、ローアマは狙っていました。ただ、本音を言えば、優勝するチャンスがあっただけに、この順位で終えたことは悔しいですけどね」と負けん気の強いところを見せたが、アマチュアランキングを上げたことで、19年からナショナルチームに選抜される。

 しかし、海外への派遣試合が増える一方で、後藤の調子は今一つ上がらない。パッティングの不調が原因だったが、そんな状況で日本女子アマを迎える。初日、4アンダーの4位タイと好スタートを切ると、2日目に2位タイに順位を上げる。ところが、3日目は再び4位タイに落ちながらも、最終日に66をマークして2位タイでフィニッシュ。何とか自分のゴルフを立て直すことができたと思っただけに、約5カ月後のプロテストに失敗したことは、やはりショックだった。
 
 とはいえ、プロテスト失敗→ステップアップツアー賞金女王→レギュラーツアー出場権獲得→ツアー初優勝→初シード獲得→米女子ツアー挑戦という成功ルートを河本結が開拓してくれたのは心強い。当然、後藤もそのライン狙いだ。「私もいずれは海外ツアーに挑戦してみたい気持ちがあります。そのためにも、日本でしっかりと経験を積みたいですね」と、将来は海外志向でもある。

 プラチナ世代ではムードメーカーで、ゴルフスタイルは超攻撃的だと言う後藤。「ピンをバンバン狙っていきますが、バンバンスコアを落とすこともあるんです」と、今一つ安定性に欠けるところは課題だが、調子の波に乗ったときの強さはあるだけに、河本ルートを継承するチャンスは十分あるのではないか。

取材・文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

【PHOTO】2000年生まれの女子ゴルフ‟プラチナ世代”!後藤未有の厳選ショット

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