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ゴルフ

「将来的には米女子ツアーに」先を見据える安田祐香が、渋野日向子との同組で示した胆力【プラチナ世代の歩み】

山西英希

2020.06.12

25日からのアース・モンダミンカップで、安田はどんなプレーを見せるのだろうか。(C)Getty Images

25日からのアース・モンダミンカップで、安田はどんなプレーを見せるのだろうか。(C)Getty Images

 プロデビュー戦を迎えていないにもかかわらず、昨年のプロテスト合格以来、多くのメディアで取り上げられているプラチナ世代の安田祐香。それだけ期待度の高さを証明しているわけだが、ついに6月25~28日に開催されるアース・モンダミンカップでそのベールを脱ぐ。

 と言っても、アマチュア時代の17年から19年にかけて国内ツアー競技20試合に出場し、予選落ちがわずかに1回。しかも初めて出た大会から10試合連続で予選通過を達成し、アマチュアの日本記録に並んだ実績を持つ。トップテンの回数も4回と、今さらその実力を疑うまでもないだろう。普通にシーズンを過ごせば、シード権はもちろん、賞金女王争いに絡む可能性すら十分あり得る。

 まさに鳴り物入りで国内女子ツアーに登場する安田だが、そのゴルフは坂田信弘が塾長を務める坂田塾神戸校で作られた。厳しい指導で有名な坂田塾だが、これまで数多くの女子プロゴルファーを輩出しており、実力が磨かれることには定評がある。安田も例外ではなく、小5のときに兵庫県ジュニアゴルフ選手権で2位に入ると、翌年、同じ試合で初優勝を飾る。ちなみに、その試合で2位だったのが古江彩佳だった。
 
 中学以降も地元・兵庫県や関西の大会はもちろん、全国大会でも優勝や上位に入るなど活躍。さらに名門・滝川二高に進学すると、その成長はさらに加速する。圧巻だったのが日本女子アマだ。最終日を4打差の3位タイでスタートすると、65をマーク。見事逆転優勝を飾り、念願のビッグタイトルを手にした。また、同校では小学生からいい意味でのライバル関係を築いていった古江とチームメイトになり、2、3年時に全国高校ゴルフ選手権の団体戦を連覇している。古江とはナショナルチームでもともに戦い、18年のトヨタジュニアワールドカップでは西村優菜を加えた3人で団体戦優勝を飾った。

 18年は海外での試合も増え、オーストラリア・マスター・オブ・ザ・アマチュアでは2位以下に5打差をつけて優勝。海外で初のタイトルを獲得する。昨年は第1回オーガスタナショナル女子アマで見事3位に入ると、その直後に行われたアジアパシフィック女子アマ選手権を制し、エビアン選手権、AIG全英女子オープンという2つの海外メジャーの出場権を得る、本番ではどちらも予選を通過し、エビアン選手権ではベストアマにも輝いたが、これまでの海外での経験が生きたことは言うまでもない。
 

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