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ゴルフ

ラウンド中にヒントを得た小祝さくらと、仲間から刺激を受ける比嘉真美子。注目の優勝争い

山西英希

2020.09.05

 小祝は現在、辻村明志コーチに師事しているが、比嘉も一昨年は同氏の教えを受けていた。一緒に合宿を行なったこともあるため、新旧同門対決ともいえるだろう。当然、小祝は比嘉の実力を熟知している。「真美子さんはクラブを振るスピードやポテンシャルがすごく、憧れるような目で見ていました。最終組で回るのは初めてなのですごくうれしいです」と目を輝かせる。もちろん、勝負となれば話は別だ。

 今週は先週ほどショットのキレを感じなかった小祝だが、この日はあるヒントをつかんだ。

「ラウンド中に気がついたんですが、私の場合、クラブヘッドを真っ直ぐに引こうとするあまり、アウトサイドに上げていたんです。それをインサイドに上げるようにしたら、イメージどおりに打てるようになりました」。その象徴ともいえるのが、17番パー4のセカンドショットだ。左足下がりの難しいライで、一昨年の大会では最終日に同じようなところから打ったが、グリーン奥にこぼしてしまい、ボギーを叩いている。左足下がりのライからだとロフトが立つため予想以上にボールが飛んでしまうことが原因だった。今回はその反省を生かし、8番アイアンでコンパクトなスイングで打った結果、ピンの左下1メートルにつけることができた。
 
 比嘉もニュークラブの感触がよく、ショットが好調なため、最終日はショットの成否が優勝争いのカギを握ると予想される。ピン位置が厳しくなるだろうが、それでも積極的にピンを狙っていくのはどちらなのか、そこに注目したい。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。
 

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