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ゴルフ

原英莉花が見せた「パー5」でスコアを稼ぎ、最終ホールで崩れない綿密なコースマネジメント【リコーカップ】

山西英希

2020.11.28

 1打の違いとはいえ、パープレーで終えるか、アンダーパーで終えるかでは気分的にもかなり変わるだけに、最終日に向けて弾みがついたことは間違いない。しかし、その裏にはパッティングに対する不安を打ち消した安心感もあった。今週はアドレスでの重心位置を調整したことでパッティングの調子がいいと語っていたが、この日はスタートの1番パー4で違和感を覚えていた。「ボールを思ったところに出せずにバーディパットを外したんです。それで今日はラインの読みが合ってないなという不安が生まれて、序盤はなかなか波に乗ることができませんでした」と振り返る。確かに3、4、5番では立て続けに1ピン前後のバーディパットを外していた。インに入ってもなかなかパットが決まらなかっただけに、18番でのパーパットを沈めたことは大きな意味を持つ。
 
 ついに年間メジャー2勝へ王手をかけた原だが、今季は最終日の平均ストロークが69.54(2位)と、心強いデータもある。「最終日の前だと結構気合いが入るんですよね。攻めていく気持ちになるからスコアが伸びているのかもしません」というが、今大会でも守りには入らず、当然のように攻めていくつもりだ。

文●山西英希
著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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