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格闘技・プロレス

【インディープロレスTTT】“5人目の男”瀧澤晃頼、TORUとのシングルで惜敗も「入ってよかった!」

萩原孝弘

2021.02.14

TORUとの戦いを終えて自らの選択が間違っていなかったことを実感したという瀧澤。

TORUとの戦いを終えて自らの選択が間違っていなかったことを実感したという瀧澤。

■復帰2戦目のTORUとの遭遇■

「初対戦がシングルってなんかワクワクしますね!」試合前から高揚感を隠しきれない瀧澤は、いつものようにレゲエに乗ってトップロープを飛び越える。続いて前回の復帰戦からのニューコスチュームに身を包んだTORUが、威風堂々とリングインした。

 バックボーンをレスリングに持つ両雄は序盤、じっくりとしたグランドテクニックの攻防を披露しながら、徐々にTORUが瀧澤の首に狙いを定め始める。ヘッドロック、ネックロック、場外でのエプロンに向けての河津落としなど、執拗な首攻めで瀧澤のエナジーを減らしにかかる。瀧澤もカウンターのドロップキックから形勢逆転を狙い、1か月弱で6キロ増量し、威力の増した得意のビックブートをTORUの左目付近にヒットさせ、レフェリーチェックが入るほどの大ダメージを与える。

 しかしネックブリーカーでTORUは流れを再び取り戻すと、瀧澤のエルボーを受け切り、打ち下ろしのエルボー倍返し。仕上げに入ったTORUに、起死回生のカウンタービックブートで瀧澤も見せ場を作るも、切れ味抜群の強烈なドロップキックから、Dガイスト、背面からのシャイニングウィザード、必殺の垂直落下式ブレインバスターで熱戦に終止符が打たれた。

 試合後TORUは「やる前とはいい意味でイメージと違った。プロレスやっている中で気持ちがこもっていないように見えていたが、やってみたら全然熱くて、何倍もいいレスラーだった」と絶賛した。

 瀧澤も「TORUさんの一撃一撃は凄く重くて、心に響く痛みでした。強かったです」と第一声。TORUはこの試合前に「TTTに入ってよかったと思わせる試合を」との気持ちを胸に抱いて臨んでいたが「入って良かったですよ!TORUさんは(普段は)優しいし、でも試合ではボコボコにしてくれるし。入って良かったですね!」と戦い終えてTORUの気持ちをくみ取るとともに、自らの進路の正しさも実感していた。

【画像】TORUに感謝の気持ちを伝える瀧澤晃頼のツイッター
■オリジナリティ溢れるレスラーへ■

 TTTは所属となっても、各レスラーの活動の制限はしない自由な団体だ。「男子も女子も国内外問わず、今まで上がったことのない団体全部で試合したい」と、希望を後押しできる土壌がある。

「NOSAWA論外さんの独特のオーラや雰囲気に、昔から憧れている」としながらも「“瀧澤晃頼”というオリジナルを確立したい」との強い思いを抱く。最終的には「海外からオファーがくるような、世界中で試合できる選手になりたい。WWE、AEW、CMLLのリングで暴れ回りたいですね」との野望を胸に、TTTの瀧澤晃頼は刺激を求めて邁進し続ける。

◆TTT◆
『ATTACK2』
2021年2月13日
東京・新木場1stRING
観衆:140人(札止め)
▼セミファイナル「スペシャルシングルマッチ」(60分1本勝負)
○TORU(19分44秒 垂直落下式ブレーンバスター→片エビ固め)●瀧澤晃頼

取材・文●萩原孝弘
 
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