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ゴルフ

台風級の強風もなんのその! 稲見萌寧の強さの秘訣は「黄金」と「プラチナ」の狭間で磨いた“鋼のメンタル”!

山西英希

2021.03.14

この日の稲見は風を冷静に読み、的確なショットでスコアを伸ばしていった。 (C) Getty Images

この日の稲見は風を冷静に読み、的確なショットでスコアを伸ばしていった。 (C) Getty Images

 ショットが安定してくれば、ゲームをマネジメントする力には昔から定評があるだけに、狙いだったパーオン率も高まり、好スコアをマークする可能性は一段と増す。今月6日に開催された『ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント』の3日目に「65」というビッグスコアをマークしたのがいい例だ。

 さらに、「私はプレッシャーがかかればかかるほど、自分の力を出し切れると思っているので、この位置にいても緊張しないし、むしろプレッシャーがあったほうがいいと思っています」と、メンタル面の強さをアピールする稲見。実際、黄金世代とプラチナ世代の狭間世代としてジュニア時代から戦ってきながら、しっかりと結果を出しているあたり、やはり並大抵の精神力ではない。
 
 ズバリ、「今年の目標は複数優勝とメジャー優勝です」と言い切る稲見だが、2位以下に3打差をつけて最終日を迎えることにも「最終日は自分との戦いだと思っています」と動じる素振りは微塵もない。

 晴天が予想される最終日は、ライバルたちもスコアを伸ばしてくると予想されるが、磨いてきた“攻めるゴルフ”で逃げ切るつもりだ。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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