専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

中上貴晶がMotoGP開幕戦へ向け“最新型バイク”に好感触「新フレームのほうが可能性がありそう」

甘利隆

2021.03.16

「(新型と旧型で)マシンに違うところがあったので、とりあえず昨シーズンのライディングスタイルで新しいマシンに乗ってみました。テストの間、様々なことを試しましたが、全てを理解することはできなかったので、何かを変更する必要がある。マシンだけでなく、乗り方もです。ポル(・エスパルガロ:レプソル・ホンダ・チーム)のテレメトリーをよく見ると、まだホンダのマシンを完全には乗りこなせていないことが分かりますが、いくつかのエリアでは彼のほうが圧倒的に速く、僕に改善の余地があることを意味しています。これから開幕戦に向けてテレメトリーを分析し、考えていかなければならない。2021年型のマシンに適応する必要がある」
 
 中上の開発における役割も大きくなっている。サイドカウルの大きな空力付加パーツの評価を行ない、テスト最終日には新しいホールショットデバイスを使って、スタート練習を繰り返した。タイヤについても気になる点があるようだ。

「昨季に比べ、グリップが少し減りました。タイヤは一段と硬くなっていますが、それでも一部のライダーは去年よりも速くなっている。僕らはジャック、モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGPのマーベリック(ビニャーレス)、ファビオ(・クアルタラロ)のレベルには達していない。でもレースでは状況が異なり、10周または15周走った後にタイムが大幅に低下することもある。宿題はありますが、強いメンタリティーで臨みます。レースが始まるのが待ち遠しい」

文●甘利隆
著者プロフィール/東京造形大学デザイン科卒業。都内デザイン事務所、『サイクルサウンズ』編集部、広告代理店等を経てフリーランス。Twitter:ama_super
 
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号