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モータースポーツ

【MotoGP開幕直前展望|スズキ・ヤマハ編】ジョアン・ミルが率いるスズキは共同生活で結束を高める! ヤマハは安定感を見せられるか

甘利隆

2021.03.20

プレシーズンテストで好調ぶりを見せるビニャーレス。(C)Getty Images

プレシーズンテストで好調ぶりを見せるビニャーレス。(C)Getty Images

【モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP】
#12 マーベリック・ビニャーレス
#20 ファビオ・クアルタラロ

 昨シーズン、タイヤのオーバーヒートなどに苦しみ、後半失速したヤマハ・ファクトリーは、在籍5年目を迎える“TOP GUN”ことビニャーレスと昨年までサテライト・チームで走っていた“El Diablo(悪魔)”ことクアルタラロのラインナップで、2015年のホルヘ・ロレンソ以来となるタイトルを目指す。

 プレシーズンテストでビニャーレスが総合2番手、クアルタラロが総合3番手のタイムを叩き出したように、一周のクリーンラップの速さに以前から定評があるYZR-M1は、レースディスタンスでの集団走行に難ありと見られているが、この前のテストでは、2020年型のフレームながら徐々にタイヤが摩耗するロングランでも好調なラップを刻み続けた。
 
 こちらもここ数年来の課題となっているトップスピードの向上については、フロントフォークのボトム部分全体を覆い、上部で空気が抜けるようになっているフロントフェンダー、ブレーキディスクのカバー、大型化されたアッパーカウルのナックルガードなどの新たな空力デバイスをヤマハ陣営全体で試し、一定の効果が得られた様子だ。

 2人のライダーは、しばしば精神面のナイーブさを指摘されてきたが、先日、結婚と妻の懐妊をSNS上で公表したビニャーレスは家族が増えたことで、4月20日に22歳を迎えるクアルタラロはメンタルトレーニングを受けることで、それぞれ精神的に落ち着き、それがレースでの安定した結果につながる好循環を生むとも考えられる。
 
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