[プラマック・レーシング・ドゥカティ]
#5 ヨハン・ザルコ
#89 ホルヘ・マルティン
2019年にまだ競争力の低かったKTMと袂を分かち、ドゥカティに拾われるような形でサテライトのエスポンソラマ(当時レアーレ・アヴィンティア)・レーシングに加入したザルコは、昨季の走りが認められ、今年は1ランク格上のプラマック・レーシングで戦う。
ドゥカティのサード・チームでの昨シーズンの挑戦は、MotoGPでのキャリアを懸けたものだった。これまでの実績を考慮し、ドゥカティ・ファクトリーから手厚いサポートを受けられたことも大きな要因だが、チェコGPで3位表彰台を獲得するなど、いまだスピードが失われていないことを証明した。
神経質な性格で知られるだけに、クルーチーフのマルコ・リガモンティ、陣営全体を率いるゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャと信頼関係を築けていることもプラスに働くだろう。
プレシーズンテストでは非公式ながら史上最高速度となる357.6km/hをマーク。ラップタイムも総合9番手と、マシン、ライダーともまずまずの仕上がりを見せている。転倒回数が15回と2年連続でトップなだけに、アグレッシブになり過ぎなければランキング上位に食い込むだけの実力は持っている。
チームメイトは23歳のルーキー、マルティン。昨年は新型コロナウイルスに感染し、2戦を欠場する不運もあったが、激戦のMoto2で2勝を挙げた期待のスペイン人ライダーだ。
「MotoGPマシンは(Moto2マシンと比べて)パワー、タイヤ、ブレーキの全てがはるかに進化し、異なっている。どんなスピードでコーナーに入れば良いのか分からない時もありますが、少しずつ順応していきたい」とテストが始まった当初には述べていたが、テスト後には「もっと複雑なのかと考えていましたが、思ったより乗りやすい」とモンスターマシンにも慣れてきている。
[エスポンソラマ・レーシング・ドゥカティ]
#10 ルカ・マリーニ
#23 エネア・バスティアニーニ
昨シーズン、Moto2でチャンピオンに輝いたバスティアニーニとランキング2位のマリーニというイタリアンのルーキー2人で挑む。
なお、チームは今季、ヴァレンティーノ・ロッシが率いる『スカイ・レーシング・チーム・VR46』とコラボレーションするため、バスティアニーニのマシンは青を基調とするアヴィンティア・カラー、ロッシの異父弟であるマリーニのマシンは黒を基調とするスカイ・レーシング・カラーに塗られる。
「現在のところ、まだ40%しかMotoGPバイクを理解できていない」と語る23歳のMoto2前年王者は、ドゥカティ陣営のエース格、ミラーの走りをお手本にしたいと思っているようだ。「ジャックのスタイルは僕と最も似ています。彼の走りを研究しようとテストでは後ろを追いかけてみました。ブレーキリリースのタイミングがまだ少し難しいですね」と現状を説明する。
一方、マリーニは「ジャックは(コーナリング性能に優れる)ヤマハみたいにバイクを曲げてしまうんだ。セットアップも変わっているし、真似するのは簡単ではない。ペッコ(バニャイアの愛称)は僕に一番似ているからデータを比較しやすいと思う」と『VR46ライダーズアカデミー』で一緒に腕を磨く仲間のライディングがより参考になると分析している。
エスポンソラマの2人は、ミラー、バニャイア、ザルコらに供給される最新の『GP21』ではなく、型落ちの『GP19』で戦うため、厳しい戦いが予想されるが、それでもエンジンは他メーカーをパワーで圧倒していただけに、コースの特性によっては、思わぬ好走を見せてくれるかもしれない。
#5 ヨハン・ザルコ
#89 ホルヘ・マルティン
2019年にまだ競争力の低かったKTMと袂を分かち、ドゥカティに拾われるような形でサテライトのエスポンソラマ(当時レアーレ・アヴィンティア)・レーシングに加入したザルコは、昨季の走りが認められ、今年は1ランク格上のプラマック・レーシングで戦う。
ドゥカティのサード・チームでの昨シーズンの挑戦は、MotoGPでのキャリアを懸けたものだった。これまでの実績を考慮し、ドゥカティ・ファクトリーから手厚いサポートを受けられたことも大きな要因だが、チェコGPで3位表彰台を獲得するなど、いまだスピードが失われていないことを証明した。
神経質な性格で知られるだけに、クルーチーフのマルコ・リガモンティ、陣営全体を率いるゼネラルマネージャーのジジ・ダッリーニャと信頼関係を築けていることもプラスに働くだろう。
プレシーズンテストでは非公式ながら史上最高速度となる357.6km/hをマーク。ラップタイムも総合9番手と、マシン、ライダーともまずまずの仕上がりを見せている。転倒回数が15回と2年連続でトップなだけに、アグレッシブになり過ぎなければランキング上位に食い込むだけの実力は持っている。
チームメイトは23歳のルーキー、マルティン。昨年は新型コロナウイルスに感染し、2戦を欠場する不運もあったが、激戦のMoto2で2勝を挙げた期待のスペイン人ライダーだ。
「MotoGPマシンは(Moto2マシンと比べて)パワー、タイヤ、ブレーキの全てがはるかに進化し、異なっている。どんなスピードでコーナーに入れば良いのか分からない時もありますが、少しずつ順応していきたい」とテストが始まった当初には述べていたが、テスト後には「もっと複雑なのかと考えていましたが、思ったより乗りやすい」とモンスターマシンにも慣れてきている。
[エスポンソラマ・レーシング・ドゥカティ]
#10 ルカ・マリーニ
#23 エネア・バスティアニーニ
昨シーズン、Moto2でチャンピオンに輝いたバスティアニーニとランキング2位のマリーニというイタリアンのルーキー2人で挑む。
なお、チームは今季、ヴァレンティーノ・ロッシが率いる『スカイ・レーシング・チーム・VR46』とコラボレーションするため、バスティアニーニのマシンは青を基調とするアヴィンティア・カラー、ロッシの異父弟であるマリーニのマシンは黒を基調とするスカイ・レーシング・カラーに塗られる。
「現在のところ、まだ40%しかMotoGPバイクを理解できていない」と語る23歳のMoto2前年王者は、ドゥカティ陣営のエース格、ミラーの走りをお手本にしたいと思っているようだ。「ジャックのスタイルは僕と最も似ています。彼の走りを研究しようとテストでは後ろを追いかけてみました。ブレーキリリースのタイミングがまだ少し難しいですね」と現状を説明する。
一方、マリーニは「ジャックは(コーナリング性能に優れる)ヤマハみたいにバイクを曲げてしまうんだ。セットアップも変わっているし、真似するのは簡単ではない。ペッコ(バニャイアの愛称)は僕に一番似ているからデータを比較しやすいと思う」と『VR46ライダーズアカデミー』で一緒に腕を磨く仲間のライディングがより参考になると分析している。
エスポンソラマの2人は、ミラー、バニャイア、ザルコらに供給される最新の『GP21』ではなく、型落ちの『GP19』で戦うため、厳しい戦いが予想されるが、それでもエンジンは他メーカーをパワーで圧倒していただけに、コースの特性によっては、思わぬ好走を見せてくれるかもしれない。