3月28日に決勝レースを迎える、2021年のMotoGP開幕戦、カタールGPまであと数日と迫った。
現地カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットにて実施されたプレシーズンテストが終了。開幕を直前に控えたいま、ライダーの調子やチームの状況を分析し、あらためてシーズンの行方を占ってみたい。
今回はチャンピオン・チームとして臨むスズキと、昨シーズンの後半に失速して苦渋を舐めたヤマハを取り上げる。
【チーム・スズキ・エクスター】
#36 ジョアン・ミル
#42 アレックス・リンス
記念すべき世界GP参戦60周年、創業100周年の昨シーズン、ライダーとチームのダブルタイトルを獲得したスズキは、2021年も好成績を収めたスペイン人コンビで戦う。
ディフェンディングチャンピオンのミルは、2012年のケイシー・ストーナー(当時レプソル・ホンダ・チーム)以降現れていないチャンピオンナンバー“1”を付けるライダーになるかと注目されたが、最終的にパーソナルナンバーの“36”を選択した。「タイトルを防衛できたら翌シーズンは“1”を使うつもり」と話すが、プレシーズンテストを終えた段階での新型GSX-RRの仕上がりには満足しておらず、開幕戦カタールGPは2020年型のフレームで臨む模様だ。
昨年ランキング3位のリンスも「エンジン開発が凍結され、テスト日数も制限された今年は、すでにバランスの良いバイクを持っている僕たちにとって有利」と闘志を燃やす。昨年は開幕戦で右肩に負った怪我の影響もあり、2つ年下の後輩に後れを取る結果となったが、自身も1勝を挙げており、肝心の勝負所で転倒する悪癖が出なければ、十分にタイトルを狙える。
スズキがMotoGPに復帰して以来、チームマネージャーを務めてきたダビデ・ブリビオが突如離脱してアルピーヌF1に移籍。チームのマネジメント体制が危ぶまれたが、佐原伸一プロジェクトリーダーが中心の運営委員会方式を採用し、ファミリーの結束は揺らいでいない。ライダーを含め、チーム全員がテストから第2戦ドーハGPが終わるまでカタールに滞在し、共同生活を送ると決めたことがその証と言えるだろう。
現地カタールのロサイル・インターナショナル・サーキットにて実施されたプレシーズンテストが終了。開幕を直前に控えたいま、ライダーの調子やチームの状況を分析し、あらためてシーズンの行方を占ってみたい。
今回はチャンピオン・チームとして臨むスズキと、昨シーズンの後半に失速して苦渋を舐めたヤマハを取り上げる。
【チーム・スズキ・エクスター】
#36 ジョアン・ミル
#42 アレックス・リンス
記念すべき世界GP参戦60周年、創業100周年の昨シーズン、ライダーとチームのダブルタイトルを獲得したスズキは、2021年も好成績を収めたスペイン人コンビで戦う。
ディフェンディングチャンピオンのミルは、2012年のケイシー・ストーナー(当時レプソル・ホンダ・チーム)以降現れていないチャンピオンナンバー“1”を付けるライダーになるかと注目されたが、最終的にパーソナルナンバーの“36”を選択した。「タイトルを防衛できたら翌シーズンは“1”を使うつもり」と話すが、プレシーズンテストを終えた段階での新型GSX-RRの仕上がりには満足しておらず、開幕戦カタールGPは2020年型のフレームで臨む模様だ。
昨年ランキング3位のリンスも「エンジン開発が凍結され、テスト日数も制限された今年は、すでにバランスの良いバイクを持っている僕たちにとって有利」と闘志を燃やす。昨年は開幕戦で右肩に負った怪我の影響もあり、2つ年下の後輩に後れを取る結果となったが、自身も1勝を挙げており、肝心の勝負所で転倒する悪癖が出なければ、十分にタイトルを狙える。
スズキがMotoGPに復帰して以来、チームマネージャーを務めてきたダビデ・ブリビオが突如離脱してアルピーヌF1に移籍。チームのマネジメント体制が危ぶまれたが、佐原伸一プロジェクトリーダーが中心の運営委員会方式を採用し、ファミリーの結束は揺らいでいない。ライダーを含め、チーム全員がテストから第2戦ドーハGPが終わるまでカタールに滞在し、共同生活を送ると決めたことがその証と言えるだろう。