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モータースポーツ

【MotoGP開幕直前展望|ホンダ・KTM編】マルク・マルケスが開幕2戦を欠場。優遇措置を失ったKTMは思わぬ苦戦も?

THE DIGEST編集部

2021.03.25

日本のエース中上貴晶は殻を破り自己最高位でのフィニッシュなるか?(C)Getty Images

日本のエース中上貴晶は殻を破り自己最高位でのフィニッシュなるか?(C)Getty Images

[LCRホンダ]
#30 中上貴晶
#73 アレックス・マルケス

 元GPライダーのルーチョ・チェッキネロが率いるLCRホンダは、チーム在籍4年目となる中上貴晶とレプソルから移籍した2年目のアレックス・マルケスのコンビで上位を目指す。

 中上は日本の出光興産が、マルケスはカストロールがそれぞれサポートし、同じチームながら異なるカラーリングでの参戦となる。

 念願だったファクトリー・スペックのRCVを手にした日本のエースにとって、今シーズンはある意味、正念場だ。

 昨季は初めてとなるポールポジションを獲得。赤旗中断が無ければ表彰台確実の走りを見せた。また、全14戦中11戦でシングルフィニッシュし、関係者の評価を大いに高めたが、いまだ最高位は4位。殻を破って母国のファンにもっとアピールしたいところだ。

 8回王者の兄マルクと比較され、何かと注目されるファクトリー・チームからの移籍は、アレックスにとって、むしろプラスに働くかもしれない。

 Moto3ではフル参戦2年目、Moto2では参戦5年目にタイトルをつかんだ、早熟の兄とは異なる秀才型のライダーだが、ルーキーイヤーの昨年もシーズン後半に2度表彰台に登壇するなど、すでにモンスターマシンを自分のものにしている。

 プレシーズンテストでクラッシュし、右足の第4中足骨を骨折したが、ひびが入った程度で重傷ではなさそうだ。本人も「少し足が不自由だけど、バイクに乗ればアドレナリンが出るから気にならないことを願うよ」と話しており、レースには大きな影響を及ぼさないだろう。
 
[レッドブル・KTM・ファクトリー・レーシング]
#33 ブラッド・ビンダー
#88 ミゲール・オリベイラ

 昨年、デビュー戦3戦目で初優勝を遂げた南アフリカ出身のビンダー、サテライト・チームのテック3でポルトガル人初のMotoGPクラス優勝を遂げ、通算2勝を挙げたオリベイラのラインナップでさらなる飛躍を狙う。

 KTM陣営は、カタールでのプレシーズンテストでは目立つところがなかった。複数の空力パッケージ、WP社製サスペンションの評価を主に行なっていたのが、その理由のひとつだそうだが、タイム的にもビンダーがトップのジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ。チーム)から約1.5秒差の総合17番手、オリベイラが約1.3秒差の総合16番手と奮わなかった。
 
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