専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
その他

終わってみれば「一強」の皐月賞。エフフォーリアの勝因、ダノンザキッドの敗因は?

三好達彦

2021.04.19

 結果として前残りの競馬になったのは確かだが、タイトルホルダーを差して突き放す際の走りは、トップ・オブ・トップの馬のみしか持ち得ない美しいまでの力強さを体現していた。その秀抜な能力を自身の腕や体で知っていたからこそ、横山武史騎手は自信満々の強気の競馬で臨んだのであろう。同時に、馬場の内外の状態にほとんど差が無いことを見抜いて、直線で果敢にインを突いた騎乗ぶりの見事さを称賛しておきたい。

 ちなみに皐月賞の歴史において、2着に0秒5以上の差を付けたのは、94年のナリタブライアン、11年のオルフェーヴルで、2頭とも三冠馬になっているのはご存じのとおり。この記録からもエフフォーリアの強さが分かる。気が早いかもしれないが、「日本ダービーは当確」と宣言したくもなろうかというものだ。

 僅差で入線した2~5着のタイトルホルダー、ステラヴェローチェ、アドマイヤハダル、ヨーホーレイクは標準レベルの年であれば優勝争いをしたと思われるが、生まれた年が悪かったとしか言いようがない。このなかで距離が延びて期待が増すのは、父に凱旋門賞馬バゴを持つステラヴェローチェと、ディープインパクト産駒のヨーホーレイクか。これから日本ダービーまでにどれだけ成長するかがカギになる。
 
 気になるのは4番人気で9着に敗れたヴィクティファルス(牡3歳/栗東・池添学厩舎)と、15着に大敗したダノンザキッドの敗因である。

 筆者の私見であることをお断りしておくが、ヴィクティファルスに関してはタフな重馬場で行なわれた前走のスプリングステークスを激走したあとの、見えない疲労残りがあったのではないかと想像する。

 またダノンザキッドは、「返し馬の気配は抜群だったが……。今日は能力を出し切れなかった」と川田騎手が話し、安田調教師が「敗因は分からない」とコメントしているように、何とも不可解な負け方だった。ただ、気温が高かったこともあるが、筆者は同馬がパドックでかなり発汗していたのが気になった。弥生賞が前走比-4㎏、皐月賞がさらに-8㎏という数字を指標として見るならば、予想外に仕上がりすぎ、もしくは絞れすぎてテンションが上がってしまったのではないかという仮説が立てられるが、これはあくまで外から見ての感想に類するものでしかない。日本ダービーまでに立て直してくるか、期待を持って見守るべきだろう。

文●三好達彦

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号