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バレーボール

「不安な気持ちがないと言えばウソ」女子バレーの荒木絵里香&古賀紗理那が東京五輪開催に“真情”を吐露!

北野正樹

2021.05.12

 現在世界ランキング7位の日本代表は、5月1日の国際親善大会で同1位の中国にストレート負け。しかし、第3セットはリードを奪って主導権を握るなど、29-31と善戦した。

 チームの現状について荒木は「(同じストレート負けの)2019年のワールドカップに比べて、チームとして確実に手応えがあった。第3セットを取り切れなかったことは、自分たちの甘さ。圧倒的な高さ(の中国)にどれだけ束になって、組織的なディフェンスが出来るか。チーム全体で精度を上げたい」と、ブロックを含めたトータルディフェンスを課題に挙げた。

 古賀も「パスが返った時には確実に決めるというのがチームの約束事で、速攻やバックアタックが決まった。速いテンポで攻めたら、中国のブロックが遅れたり空いたりしたので、精度をさらに上げたい」と、堅い守りからの速い攻めに手応えを感じた様子だ。
 
 五輪開催に対する国民の賛否の意見や、五輪出場選手へのワクチン接種など、アスリートを取り巻く環境は日々厳しさを増している。

 選手たちにも思うところがないわけではない。精神的支柱でもある荒木は、「ニュースなどで知っている程度。いろんな考えや声があるのは理解しているし、あって当然。不安な気持ちがないと言えばウソになる」と真情を吐露する一方で、「アスリートとして練習させてもらっている今の環境に感謝して、いい準備をしていくことに集中したい」と、前を見据えた。古賀も「人の命を考えるのは大前提。開催されるなら、みなさんに応援してもらえる大会であってほしい」と複雑な思いを語っている。

 ネーションズリーグは、16か国が参加する。1回戦総当たりの予選ラウンドを行い、上位4チームが決勝ラウンドに進出する。日本代表の五輪出場メンバー12人は、ネーションズリーグが終了し、チームが帰国後に発表される予定だ。

文●北野正樹(フリーライター)
【プロフィール】きたの・まさき/1955年生まれ。2020年11月まで一般紙でプロ野球や高校野球、バレーボールなどを担当。南海が球団譲渡を決断する「譲渡3条件」や柳田将洋のサントリー復帰などを先行報道した。関西運動記者クラブ会友。

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