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“感情爆発”の角田裕毅に現地メディアが「キャリアがレッドブルの手に委ねられていると認識すべき」と警告

THE DIGEST編集部

2021.05.13

レッドブル契約を締結する角田には、さらなる改善が求められている。(C)Getty Images

レッドブル契約を締結する角田には、さらなる改善が求められている。(C)Getty Images

 そして同メディアは、角田が参考とすべき例として、チームメイトのピエール・ガスリーを挙げている。

 2019年、レッドブルで不振に陥ってトロロッソ(現アルファタウリ)に“降格”し、さらに親友だったアントワーヌ・ユベールがF2での凄惨なアクシデントで死亡するというショックにも舞われた際には、大きな苦しみを味わったが、これを乗り越えた彼は今、精神的な成熟に達したと綴っている。

 一方、英国の専門メディア『planetf1』は、角田が同じルーキーであるミック・シューマッハー(ハース)から何かを学べるはずだと訴える。

 他車と比べて大きく性能が劣るといわれる車でも文句を言わず、謙虚かつ賢明に働き、前向きな姿勢を保っているドイツ人の姿は今、広く称賛されている。保守的かつ忍耐強いアプローチでチームに有効なデータを提供し、自身は経験を積んで着実に進化を遂げている「皇帝二世」のキャリアが、角田の現在とは対照的だと同メディアは指摘した。
 
「角田はF1で高い位置まで行ける才能を持っているが、才能だけでは十分ではなく、何らかのエラーを犯した場合、ドライバーは最低限の成熟度を示し、自分の行動に責任を持つ必要がある」と主張した同メディアだが、同時に「まだ21歳。その年で完璧なドライバーなど存在しない」と綴り、彼への擁護と今後への期待も含ませた。

 スペインGPでは悪目立ちしてしまった角田が、21歳になっての初レースとなる伝統のモナコGPで、どれだけの進化を示すかが楽しみであり、また興味深い。

構成●THE DIGEST編集部
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