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モータースポーツ

スピンの連続、他車の妨害…“バッドボーイ”マゼピンは「F1を戦っていけるのか?」を専門メディアが検証

THE DIGEST編集部

2021.05.07

マゼピンが乗るハースのマシンは性能的に厳しいのは確かだが…。(C)Getty Images

マゼピンが乗るハースのマシンは性能的に厳しいのは確かだが…。(C)Getty Images

 ここまで3戦を終えた2021年F1世界選手権。徐々に、チームやドライバーの力関係が見えるようになってきた。

 今季よりF1にデビューしたドライバーももちろん、その実力の程に注目が集まっている。プレシーズンで好タイムを記録し、開幕戦バーレーン・グランプリで9位入賞を果たしたアルファタウリの角田裕毅が脚光を浴び、先週末のポルトガルGPではハースのミック・シューマッハーがマシンの性能差を克服してウィリアムズ勢を抜き去るなど、大いに評価を高めた。

 その一方で、“悪評”ばかりが高まってしまっているのが、ミックのチームメイトとして最高峰レースに挑戦したニキータ・マゼピンだ。22歳のロシア人ドライバーは、下部カテゴリーでの荒っぽいドライビングや素行の悪さ、さらにプライベートでも不適切な動画をSNSにアップして批判を浴びるなど、マイナスからのスタートを余儀なくされたが、シーズン開幕後もコース上で多くの問題を起こしてしまっている。

 バーレーンGPでは各セッションでスピンを繰り返し、決勝レースもスタートからわずか25秒でコースアウトしてリタイア。スピン癖は治らず、また視野の狭さを露呈して他車の走行を妨げ、先日のポルティマオのレースではニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)とセルジオ・ペレス(レッドブル)の怒りを買ってしまった。
 
 F1ドライバーとしての力量についても疑問符がつけられてしまっているこのルーキーについて、モータースポーツ専門メディアの『CRASH』が「マゼピンはF1で戦っていけるのか?」を討論形式で検証した。

 この中で「懐疑派」は、「このロシア人は、自身の評判を向上させるために何の努力もしていない。『大富豪である父親のおかげでF1にいるだけ』という批判に対しても、ただ無視を決め込んでいるだけだ」と指摘。実力についても、「タイムでは時々、ミックを上回ったものの、ここまでのレースでは全ての面で負けている」と厳しい。

 ルーキーには不可欠な「ミス」についても、「ミックもミスは犯すが、競争の中で学び、これを改善できることを証明している。これに対し、マゼピンはF1デビュー前、ハース、フォースインディア、メルセデスでテスト(父親の財力によるプライベートテストも含む)を重ね、マイレージを蓄えたにもかかわらず、全く進歩が見られない」と糾弾した。
 
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