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モータースポーツ

角田裕毅だけでなく、ペレスやサインツも…ルーキー&移籍組が苦戦する理由を海外メディアが検証!

THE DIGEST編集部

2021.05.17

 来年に向けてプレシーズンテストの日数の見直しはなされているが、最大でも4日間が限度ではないかといわれている。また、以前なら新たなパーツが開発されるために、実際にコースを走らせてテストを行なったのが、現在ではシミュレーターなどで動作確認ができ、ファクトリー内で全てが完結してしまうようになったが、これもドライバーの「トレーニング」の機会を奪ってしまっている要因のひとつだという。

 シミュレーターといえば、テスト機会に恵まれない現在のドライバーにとっては、コースを覚えたり、マシンの挙動などを理解したりするためには不可欠なツールのひとつで、キミ・ライコネンやルイス・ハミルトンのようなベテランドライバーはこれを好まないものの、若いドライバーにとっては慣れ親しんだものとなっている。しかし、どれだけ精密であっても、やはり現実とは異なり、細かいディテールがタイム差となって表われるF1においては、これも“初心者”により不利に働くのだろうと同メディアは綴っている。
 
 そして、最後の要素は「高すぎる期待」で、本来であれば少なくとも半年、普通なら1年は適応の時間として与えられるべきところが、早い段階からチーム、メディア、さらにはSNSを通して世界中のファンからプレッシャーをかけられ、結果が出れば大袈裟なほど称賛され、出なければすぐに「解雇」の噂が浮上するようになる中では、やはりルーキーや移籍組には大きな負担がかかることになる。

 スポット参戦で結果を出し続けているニコ・ヒュルケンベルクや、ハミルトンの代役でメルセデスに乗ってあと一歩で優勝という見事な走りを見せたウィリアムズのジョージ・ラッセルのような例外も存在するものの、F1が「新入り」に厳しい環境であるという伝統的な傾向は今年、例年以上に強くなっていると言えるようだ。

構成●THE DIGEST編集部

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