モナコをF１マシンで駆るのが初めてなのは、彼と同じルーキーであるハースのミック・シューマッハー、ニキータ・マゼピン、そしてウィリアムズのニコラス・ラティフィがいるが、この３人はF２でこのコースを走っており、ポルトガルGPに続き、角田は唯一の走行未経験者となる。

　イタリアの専門メディア『MOTORIONLINE』も「バルセロナではマシントラブルでリタイアした日本人は、ストリートサーキットで名誉挽回を狙っている」と報じた後、「角田にとって、モンテカルロでは完全なデビュー戦になる」と“初心者”である点を強調し、「木曜日は慎重でなければならない」とレポートしている。
  　一方、ブラジルのポータルメディア『terra』は、角田のこれまでのパフォーマンスを振り返り、「第２戦以降はミスを犯し続け、昨季のダニール・クビアトの同時期と比べても、大きく上回ることができていない」と厳しく指摘。「才能があるが、長い時間が必要と思われる」角田は当てにできず、ピエール・ガスリーにコンストラクターズランキングが委ねられる状況になり、アルファタウリの進化が遅れる危険性があると懸念する。

「チームは２台の車（ドライバー）によってポイントを積み重ねることを期待している」と同メディアは指摘しているが、角田は非常に難易度の高いこの“聖地”で、目に見える形でチームに貢献できるだろうか。

構成●THE DIGEST編集部
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