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モータースポーツ

「才能はある」苦戦中の角田裕毅に現地メディアは今なお高評価!加えて「少し減速するべき」等の提言も

THE DIGEST編集部

2021.05.14

厳しい言葉が寄せられる一方で、角田の才能を認める声も確かに存在する。(C)Getty Images

厳しい言葉が寄せられる一方で、角田の才能を認める声も確かに存在する。(C)Getty Images

 決勝レースではリタイアに終わり、予選ではQ1脱落に加えて直後の言動が物議を醸すなど、ネガティブな事象にばかり見舞われたF1スペイン・グランプリでの角田裕毅。アルファタウリのルーキーには、F1ドライバーのOBや各国のメディアから多くの苦言が呈された。

 プレシーズンの好パフォーマンスや開幕戦バーレーンGPでのデビュー戦ポイント獲得によっていきなり称賛を浴び、大きな期待をかけられるようになった角田だが、第2戦エミリア・ロマーニャGPでオーバースピードによるスピンを繰り返して上位進出のチャンスを逸して以降は、様々な要因によって納得のいく結果を得られないでいる。

 チームプリンシパルのフランツ・トスト、レッドブルの顧問ヘルムート・マルコから絶賛され、「早いうちに優勝できる」とのお墨付きをもらい、さらにはF1テクニカルディレクターのロス・ブラウンからも「最高のルーキー」とお褒めの言葉を頂戴するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いだった日本人ドライバーについては今、その能力について疑問視するような見方も増えてきているという。
 
 英国のモータースポーツ専門メディア『MOTORSPORT』も、「角田の勢いはF1で行き詰ったのか?」という記事でこのことに言及しているが、著者であるジャーナリストのクリス・メドランド氏は、F2時代から知る角田について「彼の正直さと感情をさらけ出す点が大好き」「彼は非常にクールであり、2019年に欧州に渡ったにもかかわらず、前向きな見通しを持って、自身の歩みに興奮しながらキャリアを進めている」と綴っている。

 いつも快活で冗談を言う一方で、驚くほど怒りを爆発させる青年は、バーレーンではコース上での好パフォーマンスと相まって、全てが好意的に捉えられたことで勢いが急速に高まったが、イモラで障壁にぶつかった瞬間に、それが止まったという。

 しかし、同氏はそれでも「彼はF1に興奮し続けており、その世界に留まり続ける才能を持っている」と主張。ただ、角田の魅力である正直さが問題となり得ることがここまでの4レースで証明されており、とりわけスペインGPでは「悪いタイミングで悪い内容の発言をしてしまった」として、「この点をコントロールできれば、再びバーレーンGP時のように良い結果を出すためのドライビングだけに集中できる」と訴えた。
 

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