結果的に23点差を付ける快勝に終わったが、デクラークは「どう転んでもおかしくない、紙一重の攻防戦だった」と評する。

　東京スタジアムを包み込んだ熱狂的な空気には「抜け目のない戦いをする日本代表をホームサポーターの大声援が後押しする。脅威でしかなかった」と感服。ノーサイドのあと、悲嘆に暮れる日本の選手たちに歩み寄り、「本当に素晴らしい快進撃だった。ポジティブなものしかないだろ。君たちはもっともっと強くなれる」と語りかけたエピソードも明かした。 　準決勝の相手はウェールズに決まった。デクラークは「今日の日本戦と同じように空中戦が大きなカギを握るだろう」と展望し、「さらに自信を深めたディフェンスで対抗したい。そして彼らのエラーを引き起こして試合を優位に進めたいと思う」と意気込んだ。

　ジェイミージャパンを豪快にねじ伏せたデクラークと南アフリカ代表が、どんなパフォーマンスでどこまで勝ち進むのか。最高峰の戦いは、いよいよここからがクライマックスだ。

取材・文●川原崇（THE DIGEST編集部）

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