専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
モータースポーツ

角田裕毅への影響は!?ガスリーの来季去就を蘭メディアが検証。噂のアルピーヌ、レッドブル再昇格、そしてアルファタウリ残留…

THE DIGEST編集部

2021.06.15

 オランダの専門メディア『RN365』は、今最も輝いているドライバーのひとりであり、上位チームへのステップアップも狙っているであろうフランス人ドライバーの去就について、様々な可能性を検証した。

 最初の可能性として挙げた「レッドブル再昇格」はガスリー自身が最も望んでいることだが、同メディアはセルジオ・ペレスのパフォーマンス向上がこれを妨げる可能性を示唆。また、前述のマルコ顧問の言葉通り、首脳陣は現状維持がベストと考えているとように見えるという。

 続いて、王者チームの「メルセデス」は、世界王者+ジュニアドライバーの組み合わせを選ぶと予想。ジョージ・ラッセルやエステバン・オコンがシートを争う状況であり、このドイツのチームは「ガスリーのリストから外れる」としている。

「フェラーリ」は、イタリアでの生活を気に入っているガスリーにとっては理想的な環境のひとつであり、またルクレールとは少年時代からの付き合いという利点もある。しかし、ルクレール、カルロス・サインツという現在のラインアップは長期的プランの下でのものということで、ガスリーがチャンスを得るには多くの年月が必要になると思われる。
 
「マクラーレン」も現ドライバーの契約状況から考えれば可能性は低いと断言する同メディアは、「アルピーヌ」については「最も噂に挙がっているチームであり、フランス同士の組み合わせは双方的にとって魅力的。車のパフォーマンスも向上しており、定期的な勝利をガスリーに提供する可能性がある」とポジティブに綴るも、こちらも現ドライバーの存在がネックとなり、「可能性があるとすれば、オコンがメルセデスに移籍する場合だが、ラッセルとの争いは不利」と、フェルナンド・アロンソとともに長期在籍もあり得るとした。

 となると、最後の選択肢はやはりアルファタウリで、複数の有識者がガスリーにこの中堅チームへの残留を主張している。著名なジャーナリストのトム・クラークソンは「彼は“小さな池”で“大きな魚”になるのがいい」とコメント。元F1王者のデイモン・ヒルはガスリーを「スターのクオリティーがある」と称賛した上で、「辛抱強く待たなければならない。ペレスのように」と進言した。

 王者の資格を持った優れたドライバーの去就は、多くの興味を人々に提供するだろう。そして、彼同様にレッドブル昇格を目標とする角田の未来に、同僚の動きがいかなる影響を与えるのかは、今週末の2人のレース同様に気になるところだ。

構成●THE DIGEST編集部

【関連動画】アゼルバイジャンGPで2強がまさかの…フェルスタッペンのクラッシュ、ハミルトンのコースアウトの様子

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号