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ゴルフ

稲見萌寧が逃げ切るか、古江彩佳や渋野日向子の逆転か。熾烈な女子ゴルフ五輪代表争いの行方を徹底検証!

山西英希

2021.06.24

 2020―21シーズンの開幕戦だった『アース・モンダミンカップ』は、今季2度目の開催となる。

 昨年を振り返ると、順位こそ17位タイに終わった古江だが、初出場ながら最終日を2位タイで迎えていた。「最後にコケましたが、コース自体にはいいイメージがあるので優勝を狙っていきたいなと思います」と逆転劇に照準を合わせているようで、コメントを聞く限り、3人の中でも最も東京五輪に出場したいと思っているのが古江であり、優勝するしかないという条件で逆に開き直れるかもしれない。
 
 一方の稲見は昨年の大会を13位タイと無難な位置でフィニッシュしているが、今年は目の色を変えて挑んでくるだろう。というのも、今大会の優勝賞金が5400万円とツアー史上最高額に跳ね上がったからだ。

 賞金女王を目指す稲見にとって、一気に賞金女王レースの首位に立ち、有利に後半戦を展開するためにもぜひとも勝ちたいところ。稲見の中では五輪出場の優先順位はそれほど高くないようにも感じるが、高額賞金の今大会が五輪出場を決める試合となったのはモチベーションを上げる意味では幸運だったかもしれない。

 ともに前週大会は予選通過こそしたものの、稲見は41位タイ、古江は48位タイと今年に入ってからは最も低い順位で終わった。五輪争いのプレッシャーがあったのか、単に調整段階だったのかは本人にしか分からないが、今週は全くの別人となって初日のスタートを迎えるはず。東京五輪への切符を巡る激しい戦いをぜひとも期待したいものだ。

文●山西英希

著者プロフィール/平成元年、出版社に入社し、ゴルフ雑誌編集部所属となる。主にレッスン、観戦記などのトーナメントの取材を担当。2000年に独立し、米PGAツアー、2007年から再び国内男子、女子ツアーを中心に取材する。現在はゴルフ雑誌、ネットを中心に寄稿する。

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